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英EU離脱の行き詰まりに打開の兆しか-数日以内妥結の非公式発言も

  • 欧州委員長とメイ首相は20日の会談が「建設的」だったと表現
  • スペインのボレル外相も合意が既に練り上げられつつあると発言

英国と欧州連合(EU)との離脱合意案を巡る協議の妥結が近いことを示唆する兆候が表れ始めており、メイ首相は行き詰まりの打開を目指す動きを加速させようとしている。

  英下院による離脱案の受け入れが可能になるよう政府が推す修正案を携え、バークレイ英EU離脱担当相とコックス法務長官は、ブリュッセルで21日もEU側と協議を継続する予定だ。

  EUの行政執行機関である欧州委員会のユンケル委員長とメイ首相は共同声明で、20日の会談が「建設的」だったと表現。スペインのボレル外相はブルームバーグに対し、合意が既に練り上げられつつあると語った。英政府の閣僚2人も数日以内の妥結を非公式に予想し、メイ首相のチーム内で楽観ムードが高まりつつある兆しがうかがえる。

  メイ首相がEUと昨年取り決めた離脱案は、英議会によって歴史的大差で先月否決された。首相のチームは、与党保守党の離脱推進派が強く反対し、最大の懸案となっているアイルランド国境の「バックストップ(安全策)」の恒久化回避に向けて、法的拘束力を伴う保証をEU側に求めている。バックストップとは、離脱後のアイルランドとの国境にハードボーダー(物理的壁)の設置を回避する安全策として、英国がEUとの関税同盟にとどまる措置を指す。

  EUとの離脱合意案に「補足」ないし付属文書を追加することも、英国側が検討するアイデアの一つであり、高官の1人が匿名を条件に語ったところでは、このような法的強制力を伴う文書によって、1年の予告期間は必要になるが、バックストップからの一方的な離脱メカニズムを英国が獲得できると考えられる。
  
  メイ首相とユンケル委員長の共同声明によれば、バックストップの「暫定的な性質」についてどのような法的保証が可能か、英とEUとの将来の関係の広範な枠組みを描く政治宣言案を補足する余地があるかを両者は話し合った。だが、離脱協定案の再交渉に声明は言及していない。

U.K. PM May Meets With EU's Juncker To Target Brexit Deal

メイ英首相とユンケル欧州委員長(2月20日、ブリュッセルで)

写真家:Jasper Juinen / Bloomberg

原題:May Races to Escape Brexit Impasse After Tory Defections (2)(抜粋)

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