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FOMC議事要旨の注目点:姿勢急転換の背景、手掛かり示されるか

  • 金利見通しやバランスシート縮小を巡る議論が明らかになる見通し
  • 中国の成長鈍化など各種リスクをどう評価したかも重要な情報に

米金融当局は1月29、30両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、それまでの利上げ継続路線から金利据え置きへと、金融政策の運営姿勢を急転換させた。

  米東部時間20日午後2時(日本時間21日午前4時)公表のFOMC議事要旨では、金利据え置きがいつまで続くことになりそうか、新たな手掛かりが得られるかもしれない。

  米金融当局は1月のFOMC声明で、将来の金利「調整」のタイミングについて「辛抱強くなる」と表明。政策金利の「幾分のさらなる漸進的引き上げ」を見込んでいた昨年12月からスタンスを切り替え、次の動きについて利上げ、利下げの両方の可能性を残した。

  マネタリー・ポリシー・アナリティクスのアナリスト、デレク・タン氏は、金融当局がどのデータを基に政策金利を変更ないし据え置くのかに関して、「辛抱強さをもう少し体系的に定義してほしい。多少彩りを添えてくれればありがたい」と話した。

  米金融当局が現行の引き締めサイクルのピークに近づいているのかどうか、投資家はヒントを探ることになりそうだ。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は2.25-2.5%で、景気加速、減速のいずれも招かない中立金利の当局推計レンジの下限にある。金利先物市場の動向によれば、投資家は今年いっぱい金利が据え置かれ、2020年には引き下げられる可能性の方が高いとみている。

  1月のFOMCでは、バランスシート政策の議論にも多くの時間が割かれたと考えられる。FOMCは別途公表した声明で潤沢な銀行準備を政策運営の戦略に打ち出した。これは、より大きめのバランスシートを意味する。

  当局者はまた、経済情勢次第でバランスシート縮小を弾力的に進める方針も示し、大幅利下げが正当化されるような景気悪化の場合に資産購入を再開する用意があるとした従来の指針から転換した。縮小プログラムがいつ終了するのか当局は明らかにしていないが、その後、ブレイナード連邦準備制度理事会(FRB)理事とメスター・クリーブランド連銀総裁は、年内終了を支持する考えを表明している。

  マクロポリシー・パースペクティブズの創業者ジュリア・コロナド社長は、バランスシート縮小の「着地点について感触を得ることになるだろう」と述べた上で、「議事要旨は、連邦準備制度の米国債ポートフォリオの縮小が4月にも終了する可能性を示唆する公算が大きい」との見方を示した。

  最新の議事要旨でもう一つ重要な情報は、各種リスクを当局者がどのように評価したかだ。パウエルFRB議長は1月30日の記者会見で、FOMC声明の文言変更の理由として、見通しの変化ではなく当局が直面するリスクよるものだと説明。インフレ圧力は「抑制」され、中国と欧州の成長は鈍化し、英国の欧州連合(EU)離脱は依然として合意に至っておらず、金融情勢は引き締まったと論じていた。

  こうしたリスクが当局者の米景気見通しにどんな影響を与えるかも、金利据え置きがどの程度続くことになるかの手掛かりを与える可能性がある。

原題:Fed Minutes to Shed Light on Biggest Policy Reversal in Years(抜粋)

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