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Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

米が中国に人民元安定を要請、通商合意に為替組み入れへ

更新日時
  • 元安定の保証を米中が議論、合意枠組みに盛り込むことで暫定合意
  • 米中貿易交渉は19日にワシントンで再開、22日まで継続
Trucks wait in line to unload their containers onto a container ship docked at the the Xiamen Songyu Container Terminal at night in Xiamen, China.
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

米国は対中貿易交渉の一環として、人民元相場の安定を維持するよう求めている。米国が課す関税の効力を相殺しようとして、中国が人民元を切り下げる手段を封じることが狙い。現在進行中の米中協議に詳しい複数の関係者が語った。

  協議に直接関与し、報告を受けている複数の関係者によると、両国は「覚書」に為替政策をどのように盛り込むかを議論している。覚書は最終的にトランプ大統領と習近平国家主席の承認を必要とする合意の基礎になる。

  正確な文言は依然定まっていないが、ここ数カ月間に複数の交渉局面で元相場安定の保証が議論され、最終的な合意の枠組みに組み入れることで両国は暫定合意した。米国が中国製品に対する関税を引き上げるとしている3月1日が近づく中で、米中は19日にワシントンで交渉を再開し、22日まで継続する予定だ。

  交渉を主導する米通商代表部(USTR)の報道官にコメントを要請したが、今のところ応答はない。

  このニュースが伝えられると、ブルームバーグ・ドル指数は0.3%安となり、この日の安値を付け、オフショア人民元は1ドル=6.75元と日中高値となった。豪ドルは米ドルに対し、0.6%上昇した。オーストラリア経済は中国経済と強いつながりを持っている。

  米国が中国に元の安定を強いる主な手段は関税だ。事情に詳しい関係者2人によると、トランプ政権は対中交渉で、中国が現行の米関税の効力をなくそうとして元を切り下げるならさらに関税を引き上げると警告してきた。

  米中貿易摩擦が先鋭化した昨年1年間で元は約5%下落。中国が関税の影響を相殺するために故意に元安を進めているとの見方が広がった。元は昨年10月に対ドルで10年ぶり安値を付け、その後、今年に入って約2%回復している。

  米国はかねて中国の為替介入を政治的な標的にしてきた。トランプ大統領は2016年大統領選の選挙戦中から、中国を為替操作国と非難していた。しかしトランプ政権発足から2年経過してもムニューシン財務長官は為替操作国に認定する根拠を得ておらず、元相場の監視にとどまっている。

原題:U.S. Said to Seek Stable Yuan as China Trade Talks Progress (1)(抜粋)

(5段落目以降に背景などを追加して更新します.)
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