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ECB、行動へ地ならしか-減速悪化の選択肢、相次いで当局者が言及

  • 「ECBは何をすべきかについてほぼパニック状態」-サクソバンク
  • 21日のECB議事要旨、22日のドラギ総裁講演に注目
Peter Praet and Mario Draghi.
Peter Praet and Mario Draghi. Photographer: Andreas Arnold/Bloomberg
Peter Praet and Mario Draghi.
Photographer: Andreas Arnold/Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)では、次の行動に向けた地ならしが行われているようだ。

  ユーロ圏経済の減速が悪化した場合の選択肢が議論されているとの示唆が、チーフエコノミストのプラート理事をはじめ、これまでに複数あった。ECB次期総裁候補と目されるフランス中銀総裁のビルロワドガロー氏からも、似たような発言が聞かれ、19日にはデギンドス副総裁も同調した。

  イタリアがリセッション(景気後退)入りし、ドイツの成長が失速するなど、ユーロ圏経済の見通しが急激に変化したことが背景にある。投資家も見通しの変化に対応し、ユーロは2017年半ば以来の安値付近、ドイツ10年債利回りは16年以降で初めてとなるマイナス圏に向かって低下を続けている。

Germany's 10-year yield has fallen in recent months

  「ECBが神経質になっているのは明らかだ」とサクソバンクのチーフエコノミスト、スティーン・ヤコブソン氏はブルームバーグテレビで指摘。「ここに至って、ECBは何をすべきかについてほとんどパニック状態だ」と続けた。

  ECBがこれまで繰り返している「少なくとも夏の終わりまで金利を据え置く」という言い回しは秋以降に金利を引き上げる可能性を残しているが、その可能性は大きく低下した。政策担当者の発言はそれを示唆しており、短期金融市場が織り込む初回の10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利上げ時期は2020年6月に後ずれした。

Policy Signals

  ECBは21日に1月の政策委員会会合の議事要旨を公開する。この会合後の記者会見でドラギ総裁は、見通しに対するリスクは下方向に転じたと述べ、ECBが用いる文言は大きく変化した。ドラギ総裁は22日にイタリアのボローニャで講演を予定している。

原題:ECB Heavy Hitters Lay Groundwork for Response to Slowdown (2)(抜粋)

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