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新興国市場株に強気、貿易摩擦解消の期待が寄与と指摘-JPモルガン

  • ファンダメンタルズが改善、バリュエーションも魅力的
  • 新興市場株への5年間の投資リターンはプラス14%と予想

米中両国の貿易摩擦解消の機運が高まり、ドル安で米金利据え置きが続く可能性も増す中、新興国市場株の見通しは明るさを増している。JPモルガン・アセット・マネジメントが今月公表したリポートでこう結論付けた。

  同社は世界的に景気の勢いが鈍化しつつあるものの、新興国市場はなおサイクル半ばにあると指摘。有望視するもう1つの理由として、昨年の下落を経てバリュエーションが「極めて魅力的」になっている点を挙げた。

Emerging-market stocks are appealing, JPMorgan Asset says

  JPモルガン・アセットの新興国市場・アジア太平洋株式担当最高投資責任者(CIO)を務めるリチャード・ティザリントン氏は「中国は米国との貿易問題を解決するためできる限りのことをするだろう」と予想。 設備投資と消費者信頼感、個人消費支出の低迷により、中国政府がそのように行動する動機はずっと強まっていると分析し、 「そうなれば新興国市場とアジア太平洋地域の株式にとってプラスになる。そうならない場合、中国は断固として国内経済の刺激に動くだろう」との見方を示した。

  さらに、ファンダメンタルズが改善している点に触れ、世界的なリセッション(景気後退)とならない限り、「新興国市場の企業業績が2019年に大幅に悪化するとは予想し難い」と述べた。同社は短期的な見通しは示していない。

  ティザリントン氏は長期的投資家に対し、特に一段安となった場合にポジション積み増しを検討すべきだと指摘。新興国市場株の指標であるMSCI新興市場指数は簿価の1.6倍の水準で取引されている。昨年10月時点では一時1.4倍まで低下していた。JPモルガン・アセットは同指数の5年間の投資リターンがプラス14%と、前回のピーク近くになると予測している。

原題:The Sky Is Blue for Emerging-Market Stocks, JPMorgan Asset Says(抜粋)

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