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EUは速やかに報復、米国が自動車関税発動なら-貿易摩擦激化へ

更新日時
  • EUは米輸入品2.5兆円相当への報復関税を準備
  • 米とEUは昨年7月の米欧首脳会談で「休戦」合意していた

米国が輸入自動車に追加関税を課すとの脅しを実行に移した場合は速やかに報復すると、欧州連合(EU)が表明した。貿易を巡る米欧の緊張が和らぐ兆しは見えない。

  EUの行政執行機関、欧州委員会のスキナス報道官は18日にブリュッセルで記者団に対し、米国の措置で欧州の輸出が打撃を被る場合、EUは「迅速かつ適切なやり方で対応する」と述べた。トランプ米大統領は前日、自動車・同部品輸入が米国の国家安全保障に及ぼす影響に関する商務省報告書を受理した

  EUはトランプ政権が輸入自動車・同部品への関税措置を発動した場合、米国からの輸入品200億ユーロ(約2兆5000億円)相当への報復関税を準備している。米自動車関税でとりわけ打撃を受けるのはドイツだ。メルケル独首相は16日、ミュンヘン安全保障会議で演説し、欧州の車は米安全保障上のリスクだと米政権が示唆したことに「ショック」を受けたと強く反発した。

President Trump And European Commission President Jean-Claude Juncker Makes Statement In Rose Garden

トランプ米大統領とユンケル欧州委員長 2018年7月

撮影:Win McNamee / Getty Images北米

  米国は自動車関税の脅しに先立ち、同じく国家安全保障を脅かすとの理由で鉄鋼・アルミニウム関税を導入。EUはハーレーダビッドソンのオートバイやリーバイ・ストラウスのジーンズなど28億ユーロ相当の米輸入品に報復関税を課した。

  米国とEUは昨年7月の米欧首脳会談で貿易を巡る協議を進めていく間は新たな関税を導入しないことで合意していたが、米側の新たな動きによってこうした「休戦」の存続が危ぶまれる事態となりそうだ。

原題:Trade War Heats Up as EU Vows to Retaliate on U.S. Auto Tariffs(抜粋)

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