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【起債評価】INGやソシエテ連続大型債-TLAC駆け込み需要

更新日時
  • 15日にINGが1100億円、ソシエテが962億円の発行条件を決定
  • 今年度の欧州銀の円債は2兆1972億円と2008年以降で最大

金融機関のTLAC(総損失吸収能力)債に駆け込み投資需要が膨らみ、蘭INGグループや仏ソシエテ・ジェネラルの大型起債が相次いでいる。

  TLAC債のリスクウエートは3月末までシニア債と同じレベルで、金融庁は4月以降に引き上げる方針だ。TLAC債は発行条件が一般的に良く、低金利で運用難に見舞われる地方勢を中心とする日本の投資家は3月中までに残高を積み上げようとしている。こうした需要を受けてINGは東京プロボンド市場で計1100億円、ソシエテはユーロ円市場で計962億円のTLAC債の発行条件を15日決めた。

TLAC債、MREL債の発行が過去最高

18年度までの優遇措置で駆け込み

出所:ブルームバーグ

  INGは昨年12月に1354億円、ソシエテは10月に1600億円を調達したばかりで、今回の起債は投資需要の強さを物語る。1月にはBNPパリバが1402億円、ラボバンクが720億円の大型債を発行、ブルームバーグのデータによると今年度の欧州銀の円債は2兆1972億円と2008年以降で最大だ。起債環境の変化で欧州銀のユーロ円債といったサムライ債以外での起債が前年度の18%から42%に拡大した。

  ある地方金融機関の運用担当者はTLAC債について、本業を含めて運用が厳しい中で国内債は買う物がなく3月末までは積極的に買っている、と述べた。ING債は主幹事によると、地方投資家の信用金庫を中心に想定超の需要を集めた。ある中央投資家も国内債では収益を期待できないとしてサムライ債とユーロ円債をどれだけ取り込めるかが運用成績を左右すると指摘した。

  ING広報担当のレイモンド・フェルムーレン氏は、TLACやMRELを強化するため円、ユーロ、米ドル、豪ドル、英ポンドといった様々な通貨での調達を検討しており、「今後もそれを続けていく」と電子メールで答えた。

【INGの購入投資家層】

中央投資家地方投資家
5年生保、損保、投信投資顧問、
系統上部、都銀等(6割程度)
地銀、系統下部、
諸法人(4割程度)
10年生保(5割程度)系統下部、諸法人
(5割程度)

【INGの需要調査レンジ】

5年10年
2月12日73-78bp85-90bp
2月13日74-77bp85-88bp
2月14日77bp88bp

【ソシエテの購入投資家層】

中央投資家地方投資家
5年生保、損保、投信投資顧問、
系統上部、都銀等(6割程度)
地銀、系統下部、
諸法人(4割程度)
10年生保(5割程度)系統下部、諸法人
(5割程度)

【ソシエテの需要調査レンジ】

5年10年
2月12日90-95bp95-100bp
2月13日90-94bp96ー99bp
2月14日90bp97bp

*社債発行予定一覧*
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(末尾にINGのコメントを追加して更新します.)
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