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メイ英首相に残された9日間-与党に結束訴えも成果は見通せず

更新日時
  • 欧州委員長と会談し、EU加盟各国の首脳とも話し合う予定
  • 時間切れが迫る中で、英・EUは協議を装っているだけとの見方も

メイ英首相は、欧州連合(EU)との離脱合意案の修正に向けてEU首脳とのさらなる協議のためにブリュッセルに戻る予定だが、自らが取りまとめた離脱案支持で結束するよう与党保守党の議員らへの懸命な働き掛けを開始した。

  27日に予定される下院採決を通じて、離脱プロセスの主導権をメイ首相から奪うために議会が介入するまで、自らの離脱戦略を救うために首相に残された時間は9日しかないと首相の支持者らは考えている。

  メイ首相は保守党の議員らに宛てた書簡で、EUの行政執行機関である欧州委員会のユンケル委員長と会談するほか、EU加盟各国の首脳とも今後数日の間に話し合う予定だと説明。書簡は16日遅くに公開された。ブリュッセルでの協議の進展は、国内の足並みがそろった様子を示せるかどうかに大きく左右されると訴えた。

  17日付の英日曜紙サンデー・タイムズは、保守党内のEU懐疑派で構成する「ヨーロピアン・リサーチ・グループ(ERG )」の副会長を務めるスティーブ・ベーカー下院議員の同僚への発言として、首相の離脱案を議会が土壇場で可決せざるを得なくなることを目指し、時間切れが迫る中でEU当局と英政府は協議しているふりを装っているだけとの見方を伝えた。同紙によれば、メイ首相の説得が奏功するとは期待できそうにない状況だ。

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メイ英首相

写真家:Emmanuel Dunand / AFP via Getty Images

  ハント英外相はベルリンとブリュッセル、コペンハーゲンを相次いで訪問し、バークレイ英EU離脱担当相もEUのバルニエ首席交渉官との協議を継続する。

  一方、コックス英法務長官は、離脱後のアイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)設置回避を保証する「バックストップ(安全策)」に英国が恒久的に拘束されないためには、取り決めをどのような形で修正可能か19日のスピーチで示す見通し。

  ラッド英雇用・年金相やクラーク民間企業相、ガーク司法相など、「合意なき離脱」に反対する閣僚らは、メイ首相に今週直接対応を迫ると予想される。事情に詳しい関係者2人によれば、合意がないままEUを無秩序に離脱し経済的損失を被るような危険を冒さず、離脱交渉の延長を申請するよう議会が首相の行動を縛る可能性が高く、首相自ら決断した方がよいと訴えることになりそうだ。

原題:May Pleads for Unity Before Heading Back to EU for Brexit Talks
May Asks EU to Help Save Brexit as Ministers Revolt Over No-Deal(抜粋)

(「合意なき離脱」に反対する閣僚の動きなどを追加して更新します.)
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