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Photographer: Billy H.C. Kwok

「本物」の米中通商合意ならS&P500種は最高値更新も-BofA

  • 昨年2月以来のPERの低下は貿易巡る根強い懸念の表れ
  • 最善のシナリオならS&P500種は最高10%上昇も
A pack of dogs walk past shipping containers at the Kao Ming Container Terminal Corp. (KMCT) terminal at the Port of Kaohsiung in Kaohsiung, Taiwan, on Tuesday, May 24, 2016.
Photographer: Billy H.C. Kwok

米中通商協議の前進の兆候を受け、米株式相場が今年に入って上昇していることから、実際に合意に達しても相場上昇の余地はあまりないと投資家は結論付けているかもしれない。だがそれは誤りだとバンク・オブ・アメリカ(BofA)は警告する。

  サビタ・スブラマニアン氏らストラテジストによると、企業収益と株式バリュエーションについての同行モデルからみて市場が織り込んでいるのは、通商問題の一部しか米企業に有利な形で決着しない「部分的合意」。これに対し、最善のシナリオとなった場合は、「本物の合意」の成立時にS&P500種株価指数は5ー10%上昇する可能性があるという。これは直近終値を基にした場合に最高で3020に値上がりし、昨年9月に付けた史上最高値2930を上回る水準となる。

BofA says a `real' deal could send S&P 500 above September record

  3M やスタンレ-・ブラック・アンド・デッカーなどの企業は今年、貿易摩擦や中国需要の鈍化を理由に業績見通しを下方修正している。米中双方が最近、交渉の進展に楽観的な見方を表明しているものの、昨年2月の協議開始以来の株価収益率(PER)の低下は貿易を巡る根強い懸念の表れだとBofAは指摘。良い合意が成立すれば企業や市場の先行きは明るさが増すことになり、2018年の課税が撤廃されるだけで、S&P500種構成企業の年間利益成長率を1ポイント押し上げると試算した。

  BofAのエコノミストは年前半に通商合意がまとまると予想している。その一方で同行は、本格的な貿易戦争となればS&P500種が最大10%急落するとみている。

原題:BofA Says a ‘Real’ Trade Deal Could Vault S&P 500 to Record High(抜粋)

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