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ソフトバンクG、格付け会社は納得せず-「財務リスク大きい」とS&P

  • S&P、ムーディーズ算出のLTVは会社算出の14%を上回る
  • 今後は格上げより格下げの可能性が高い-両格付け会社
孫社長

孫社長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
孫社長
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

負債の水準は問題ないとソフトバンクグループは投資家に訴えているが、格付け会社の見方は異なる。

  投機的等級の格付けをソフトバンクGに付与するS&Pグローバル・レーティングとムーディーズ・インベスターズ・サービスは、多くの借り入れを使った積極的な成長戦略が、投資適格の格付け付与の障害となっていると指摘。ともに今後は格上げよりも格下げが行われる可能性の方が高いとしている。

  ソフトバンクGはファンド立ち上げや携帯子会社上場を通じて投資会社に転換しており、LTV(純有利子負債を保有株式価値で割った比率)を信用力評価の基準に打ち出している。会社サイトによると直近のLTVは14%で、上限の目安を35%にしている。LTVについて格付け会社は、ビジョンファンドへの拠出といった他の要因を考慮すれば、より高くなると計算している。

  S&P主席アナリストの吉村真木子氏はソフトバンクGについて「財務リスクは大きい」として「積極的な成長戦略と財務方針のバランスが重要だ」と13日の電話取材で語った。ムーディーズの柳瀬志樹シニアクレジットオフィサーも「孫社長はポートフォリオのマネタイズを活発化するとしており、それを確かめる必要がある」と電話インタビューで語った。S&Pは今後数年間のLTVは30-35%で推移すると予想。ムーディーズは20-25%程度だと推定している。

  ソフトバンクG広報室の湯浅謙一氏は、直近の実態に基づいてLTVを算出しているとして、「格付機関による独自の調整についてはコメントする立場にない」と電子メールで回答した。大和証券の大橋俊安チーフクレジットアナリストは7日付リポートで、ソフトバンクGの信用力評価はLTVが最重要の指標として、現時点のLTVから「信用力は十分に高いと評価している」と記した

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