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トランプ米大統領の国家非常事態宣言、民主党が攻撃を開始

  • 下院民主党は大統領法律顧問の議会証言を要請
  • 非常事態宣言を巡って複数の訴訟も起こされる可能性

米下院民主党はトランプ大統領が署名した米・メキシコ国境の壁建設を巡る国家非常事態宣言に関する攻撃を開始した。下院司法委員会は同宣言が提起する「憲法および法規上の問題」の調査に乗り出した。

  同委員会は非常事態宣言に関与したスタッフの議会証言を要請し、シポローネ大統領法律顧問の証言を求めた。同委員会のナドラー委員長らは大統領宛ての書簡で「非常事態宣言は米憲法制度下における三権分立および大統領自身の責任を無謀に無視していることを示すものと考える」と指摘した。

  下院民主党はまた、非常事態宣言を認めない決議案の策定に着手する計画。決議案は下院を通過するのは確実で、上院でも可決される可能性は高い。ただ、トランプ大統領は拒否権を行使する公算が大きく、拒否権を覆すには上下両院で3分の2以上の多数票を確保する必要があるが、その見通しは低い。

  これ以外にも、非常事態宣言を巡って複数の訴訟が提起される可能性もある。カリフォルニア、ネバダ、ニューメキシコ、ニューヨーク各州の司法長官が提訴の意向を示しているほか、下院民主党でも提訴の動きがある。

原題:Trump’s Emergency Declaration Faces Probe by House Democrats(抜粋)

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