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旭化成:自動車関連売上高5000億円目指す、軽量化追い風-25年度に

  • メキシコや欧州に工場新設検討も、来年度中に投資決定へ
  • 自動車業界の変革が素材産業にとってもチャンスにー吉田専務

旭化成は自動車関連事業の売上高を2025年度に5000億円と現在の倍以上に増やすことを目指す。環境対策による燃費規制の強化を受けて、世界中の自動車メーカーが車の軽量化に取り組むなど同社の素材への需要は高まるとみて、工場の新設などでの対応を検討している。

  吉田浩専務執行役員がインタビューで明らかにした。今後2-3年以内にメキシコに樹脂製品を生産する工場を新設するほか、これまでは手薄だった欧州にも初となる樹脂の工場新設を検討している。19年度中に投資決定を行う予定。1拠点当たりの投資額は100億円未満を想定している。

  生産するのは合成樹脂にガラス繊維や難燃剤などの添加物を混ぜて機能性を加えた樹脂コンパウンド。エンジン周辺の部材や車体の外装にも使用され、従来の鉄製品より軽量化できるメリットがある。旭化成は樹脂コンパウンドの工場を米国に2カ所持つほか、中国では2拠点目となる工場設立もすでに決めている。

Concept vehicle AKXY

旭化成の部材を使用したコンセプトカー「AKXY」

Source: Asahi Kasei Corp.

  インタビューに同席した宇高道尊オートモーティブ事業推進室長は「軽量化は自動車業界にとって永遠のテーマ」と述べ、鉄やアルミなどから可能な限り樹脂に転換しようという取り組みが続くとの見方を示した。

  旭化成は自動車向け製品として樹脂のほか繊維やセンサー関連、リチウムイオン電池の主要部材であるセパレータなど幅広い素材を取り扱う。吉田専務は、自動運転や電動化、シェアリングなどの新技術が台頭している自動車業界は「いろいろな変化があってチャンスがある」と述べた。

  昨年には自動車内装材などを製造する米セージ・オートモーティブ・インテリアズを7億ドル(約790億円)で買収すると発表。こうした企業の買収・合併(M&A)効果も寄与し、自動車関連事業の売上高を拡大するという。

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