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米上院:超党派予算案を可決-大統領は非常事態宣言を計画

更新日時
  • 下院は14日夜に採決予定、可決なら大統領は署名する見込み
  • トランプ氏は壁追加予算確保で非常事態宣言を計画している

米上院は14日の本会議で、新たな政府機関閉鎖を回避する超党派予算案を可決した。採決は賛成83、反対16。下院も同日夜に採決の予定で、下院を通過すれば大統領の署名を経て成立する見込み。

  ホワイトハウスはこれに先立ち、トランプ大統領が議会を通過した同法案に署名した上で、国境の壁の追加予算獲得のために国家非常事態を宣言すると明らかにしていた。予算案にはメキシコ国境沿いに55マイル(約88.5キロメートル)の障壁を新設する資金13億7500万ドル(約1520億円)が盛り込まれているが、大統領が求めていた57億ドルを大きく下回っている。

  共和、民主両党とも政府再閉鎖を回避したいとの立場を示していた。

  ホワイトハウスのサンダース報道官は14日の声明で、「トランプ大統領は予算案に署名し、以前述べたように非常事態宣言を含む他の大統領権限を行使する。それは国境における国家安全保障・人道上の危機を確実に阻止するためだ」と説明した。

  マコネル共和党上院院内総務は上院本会議場で、自分はこの日、大統領に非常事態宣言を支持すると伝えたと発言した。ただ、一部共和党議員は非常事態宣言を用いる戦略への疑念を表明している。

  予算の転用を目的とする非常事態宣言があれば、その妥当性を巡り法廷の場で争われることは避けられない見通しだ。民主党は、トランプ大統領は議会の承認なしに他の予算を壁建設に用いることはできないと主張してきた。

  ペロシ下院議長(民主)は記者団に対し、1つの選択肢は裁判所に異議を申し立てることだと発言。「大統領は、財政権を持つ議会を迂回(うかい)しようとしている」と指摘した。

  一部共和党議員も非常事態宣言への疑念を表明。ルビオ上院議員は「計画の内容次第ではあるが、概して良い手法ではないと私はかねて述べてきた」と語った。

  また両党議員とも、非常事態を宣言すればそれが前例となり、将来、民主党大統領が誕生した時に銃規制など共和党が反対する決定を行うことになると警告した。

  ペロシ議長は、「異なる価値観を持つ大統領が何をする可能性があるか考えていただきたい」とした上で、「非常事態宣言について話したいなら、この日あったことを語ろう。きょうはフロリダ州パークランドの学校での銃乱射事件から1年目に当たる」と説明。「大統領閣下。なぜ非常事態宣言をしないのですか。そうされるよう期待します」と語った。

原題:Senate Votes to Avert Shutdown as Trump Plans National Emergency(抜粋)

(ペロシ下院議長の発言などを追加して更新します.)
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