米小売売上高、12月は9年ぶりの大幅減-株安や政府閉鎖が影響
Jeff Kearns
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昨年12月の米小売売上高は市場予想に反し減少。減少率は過去9年で最大となった。金融市場の混乱や政府機関の一部閉鎖が影響し、昨年末に景気の勢いが減速したことが示唆された。
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U.S. retail sales plunge most in nine years during holiday period
Source: Commerce Department
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- 成長減速を示すデータはほかにもある一方、健全な労働市場や安定した賃金の伸びを示すデータと小売売上高は相いれない
- 株式相場は1月に入り持ち直し、政府機関の閉鎖も1月末に解消されたことから、小売売上高の減少は一時的なものにとどまる可能性がある
エコノミストの見方
ジェフリーズのチーフ金融エコノミスト、ウォード・マッカーシー氏:
- 「今回の統計はひどい。総じて健全と捉えられたクリスマスセールのデータとは極めて対照的なようだ」
- 金融当局の「金利正常化は、今後長期にわたって棚上げとなろう」
詳細
- 主要13項目中、11項目が減少
- 自動車とガソリンを除く小売売上高は1.4%減-前月0.5%増
- オンライン販売などの無店舗小売りは3.9%減
- ガソリンスタンドは5.1%減
- 自動車ディーラーは1%増-前月0.7%増
- 健康・パーソナルケア用品は2%減
- スポーツ用品、趣味用品、楽器、書籍は4.9%減
- 1月の小売売上高は当初15日発表の予定だったが、政府機関閉鎖の影響で延期されており、新たな発表日はまだ決まっていない
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Retail Sales Fall Most in Nine Years Amid Stock Plunge (1)(抜粋)
(統計の詳細はコメントを追加し、更新します.)
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