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メイ首相に強硬派が造反も、合意なき離脱巡り-政府方針14日採決

更新日時
  • 欧州懐疑派グループと与党院内幹事長との会談は不調に終わる
  • 一部の議員が14日の採決で造反ないし棄権することもあり得る

メイ英首相が、欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」を選択肢から外す意向を示していることに対し、与党保守党内の離脱強硬派が不満を強めており、14日の議会で造反に動く可能性がある。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、保守党内のEU懐疑派で構成する「ヨーロピアン・リサーチ・グループ(ERG )」のメンバーが13日夜、同党のジュリアン・スミス院内幹事長と会談し、合意なき離脱を選択肢として残すべきだと主張した。

  メイ首相が離脱協定案の再交渉を目指しEUと協議を続ける中で、離脱交渉で次にどう動くべきかを巡り、英下院は政府方針と修正案の審議・採決を14日に予定し、問題が表面化することが予想される。

  関係者によれば、ERGメンバーとスミス院内幹事長との会談は不調に終わり、一部の議員が14日の採決で造反ないし棄権することもあり得る。

  メイ首相はEUと離脱修正案を取り決めることができない場合、次の動きについて議会にさらに発言の機会を与えることを約束しつつ、批判勢力をなだめ、2週間の時間的猶予を得ることを目指している。14日には下院で、EUとの再交渉を首相に負託した1月29日の採決結果をあらためて支持するよう求める見通しだ。

  英政府当局者の1人によると、メイ首相は、離脱強硬派議員の求めに応じて14日に下院で審議される政府案を修正するつもりはない。ジェームズ・スラック首相報道官は記者団に対し、3月29日のEU離脱は、EUとの合意が成立しない場合でも政府の「基本的法的立場」だと述べ、「合意なき離脱が今も選択肢かと聞かれれば、答えは『イエス』だ」と説明した。

  メイ首相のチームでEU離脱交渉を担当するオリバー・ロビンス氏が、アイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)設置回避を保証する「バックストップ」(安全策)について、EUとの関税同盟恒久化に向けた「橋渡し」を意図したものだと発言したとITVニュースが伝えたが、スラック報道官はこれを否定し、「バックストップが保険だと首相は明確に述べてきた」と強調した。

原題:U.K.’s May Faces Revolt From Euroskeptic Tories in Brexit Vote
May’s Strategy Faces Renewed Threat in Parliament: Brexit Update(抜粋)

(14日の審議・採決に向けた状況を追加して更新します.)
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