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英国のEU離脱交渉、危険な土壇場勝負へ-合意なしの離脱迫る

  • メイ首相、3月下旬のEU首脳会議で譲歩の獲得を狙う
  • 危険な戦術で、合意なしの離脱に至る恐れもと保守党議員

メイ英首相と欧州連合(EU)は、英国のEU離脱で合意ありかなしかを土壇場で決する高リスクのギャンブルへと向かっている。双方の事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  関係者によると、英国のEU離脱まであと1週間に迫る3月21日のEU首脳会議で、メイ首相はEU側の譲歩を勝ち取る可能性がある。英国がさらなる妥協を求める場合に備えて、それよりずっと早い時期にEUが譲歩案を示す公算は小さいと、匿名を希望した関係者の1人は語った。

  離脱期限の間際にメイ首相が修正離脱案を議会採決にかけることになれば、英議員らは秩序立った離脱か、混乱を呼ぶ恐れのある合意なしの離脱かの二者択一を強いられる。合意なしの場合、ポンドは最大25%下落するとの予測もある。

U.K. Prime Minister May Seeks More Time for Brexit Talks

メイ英首相

写真家:Chris J. Ratcliffe / Bloomberg

  メイ政権の閣僚数人は、経済が大打撃を被る恐れから、首相案に反対している向きも支持に回らざるを得ないだろうとみている。だが、このような戦略は危険過ぎ、やめるべきだと話す政府関係者もいる。

  通常は執行部に忠実なキース・シンプソン保守党議員は、メイ首相が危険な瀬戸際戦術をとっていると指摘し、合意なしのEU離脱は受け入れられないと強調。「首相の狙いは自身の離脱案が受け入れられる可能性を高めるため、離脱直前まで時間を稼ぐというものだ。綱渡りのような行為で、極めて危なっかしい。合意なしの離脱に至る恐れもある」と述べた。

原題:Brexit Talks Head for Late Showdown as No-Deal Crisis Looms (1)(抜粋)

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