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製造しないドイツと消費しないフランス-欧州は世界経済の最弱リンク

  • ユーロ圏の今年の成長率見通しはわずか1%前後に急低下も
  • イタリア、英EU離脱など問題山積-欧州議会選挙も懸念材料

米中貿易戦争の影響が深く懸念されているが、実は世界の経済成長に対する最大のリスクは欧州であるとの様相がますます強まっている。

  ユーロ圏の昨年12月の鉱工業生産は金融危機以来の大幅なペースで落ち込んだ。域内外から景気への逆風が増し、今年の成長率はわずか1%前後へと急低下する恐れがある。域内随一の経済大国ドイツすら厳しい状況だ。

Euro-area economic numbers have consistently missed forecasts

  ロンバード・オディエのチーフ投資ストラテジスト、サルマン・アーメド氏は 「私がいま懸念しているのは欧州だ。中国は確かに減速しているが、強力な刺激策が準備されつつある。しかし、欧州では事態が急速に悪化している」と話した。

  欧州経済が驚くほど急激に勢いを失ったのは、減速が地域の中核国を襲っているからだ。過去の問題の中心はギリシャなどだったが、今回はドイツの製造業不振が長引き経済見通しが悪化、フランスも家計支出が停滞した。両国経済はユーロ圏全体の約半分を占める。

  アリアンツの副チーフエコノミスト、ルドビク・スブラン氏は「フランスが消費せず、ドイツが製造しなければ、ユーロ圏はひどい苦境に陥る」と述べた。

  さらに、イタリアの財政および銀行健全性、英国の欧州連合(EU)離脱と、問題は山積。5月の欧州議会選挙で反EU勢力が議席を増やす懸念もある。

The Big Slump

The euro area and its biggest economies are set to lose momentum this year

Source: European Commission

原題:Europe Is Emerging as the Real Weak Link for Global Economy (1)(抜粋)

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