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FOMCに待ち構える不都合な現実、対策は次の景気後退に間に合うか

  • 「辛抱強い」姿勢は利上げ休止、または終了なのか不透明
  • 日欧よりは低迷時の備えあるが、過去に比べ成長促進策は限定的
Birds fly past the Marriner S. Eccles Federal Reserve Board building in Washington, D.C., U.S.
Birds fly past the Marriner S. Eccles Federal Reserve Board building in Washington, D.C., U.S. Photographer: Joshua Roberts
Birds fly past the Marriner S. Eccles Federal Reserve Board building in Washington, D.C., U.S.
Photographer: Joshua Roberts

さらなる利上げに対して「辛抱強い」姿勢を打ち出した米連邦公開市場委員会(FOMC)は、この先に不都合な現実が待ち構えていることを浮き彫りにした。次のリセッション(景気後退)と闘うための弾薬が、過去に比べて少ないという現実だ。

  「金融政策の明らかな戦略変更を受け、当局は最近の相場変動に過剰反応しているのではないかとの見方が浮上している」と、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のティファニー・ワイルディング氏はブログで指摘する。「フェデラルファンド金利の誘導目標は恐らく現行レンジ(2.25-2.5%)が今のサイクルで最終的に行き着く水準だろうと、多くの米金融当局者は考えている。大半が過去に想定していた水準を著しく下回る」と述べた。

  確かにFOMCは欧州中央銀行(ECB)や日本銀行に比べ、利下げの余地があるという点で将来の景気低迷への備えがある方だ。バランスシートの縮小にも着手済みであり、経済が本当に悪化した場合は大規模債券購入を再開する余地も広がっている。

  それでも政策金利が歴史的に正常な水準を大きく下回ったまま、長期化する可能性が高いのは、それが現行水準であれ、現行を小幅に上回る水準であれ、成長を促すために金融政策を緩和する余地が比較的少ないことを意味する。

  こうした状況を背景に、2019年は米金融当局者にとって将来の政策枠組みについて語る年になろう。サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は先週、米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシートを緊急時に導入する最後の手段ではなく、所定の経済誘導手段の一つに位置づけることも可能だと述べた。PIMCOのワイルディング氏は、景気が強い時にインフレの小幅加速を容認する平均インフレ目標も選択肢になり得るとみている。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁もたびたび取り上げている構想だ。

  現在確実に分かっているのは、米金融当局が戦略や手段、意思伝達の手法を見直し、6月にシカゴで開く会合でその作業を完了させる計画だ。問題はゲームプランを見直す作業が、次の景気低迷までに間に合うかどうかだ。

Fed officials will have less room to cut rates come next recession

次のリセッションと闘う利下げ余地は縮小

出所:FRB

原題:As Fed Nears End of the Hiking Cycle, It Faces a Hard Reality(抜粋)

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