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Photographer: Luke Sharrett/Bloomberg

米雇用状況はばら色にあらず、大統領が自慢も長期失業者はなお高水準

An employee works on the assembly line at the Ford Motor Co. Kentucky Truck Plant in Louisville, Kentucky, U.S., on Friday, Oct. 27, 2017. A $900 million company investment upgraded the facility to build the all-new bigger, lighter Expedition and Lincoln Navigator as well as secured 1,000 full-time hourly jobs.
Photographer: Luke Sharrett/Bloomberg

トランプ米大統領は先週の一般教書演説で労働市場の強さは「かつてない好景気」の証しだと述べるなど、米史上「最高の雇用の数字」だとしてこれまでもツイートなどで再三にわたって自慢している。

  しかし、ある主要指標で見ると、労働市場は活況どころか、正常な状態にすら戻っていない。失業者のうち、52週かそれより長く失業している人の比率は過去12カ月に平均13.2%と、1976-2008年のほぼどの時点よりも高い水準にある。

Americans unemployed for a year or more remain elevated as share of jobless

  同数値は2011年に付けた過去最高の31.4%から低下しているが、1990年代から2000年代のクリントンおよびブッシュ大統領時代に見られた拡大期でのピーク12.8%を上回っている。その上、同拡大局面では一時5.9%に低下した。これは失業者にとって職探しにかかった時間が短かったことを意味する。

  このデータは、世界的な金融危機および大恐慌以降で最も深刻なリセッション(景気後退)から回復する余地が労働市場になおあることを示している。別の観点で見れば、米金融当局に再び利上げを強いる賃金上昇圧力を誘発せずに雇用創出を当面継続できる可能性があるというのは明るい希望だ。

  1年以上失業している米国民は失業者全体の平均失業期間を押し上げていることもこのデータは示している。全体の平均失業期間は1月に20.5週で、2011年に付けた過去最高の40.7週から縮小しているものの、2000年代の拡大期のピークと同水準となっている。

Americans' average length of joblessness still high compared with prior decades

原題:Best U.S. Job Numbers Ever? Not If You’re Out of Work for a Year(抜粋)

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