ECB、3月に次の方向を決定できる可能性ー次期チーフエコノミスト
Bloomberg News-
不透明感の下、個々のデータに過度に反応するべきでないとレーン氏
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3月に新たな包括的予測が明らかになった時点で次の方向分かる公算
欧州中央銀行(ECB)当局者は政策決定に当たり、個々のデータに過度に反応するべきではないと、次期チーフエコノミストに事実上内定しているレーン・アイルランド中銀総裁が述べた。極めて不透明な現在の環境を理由に挙げた。
同総裁は12日の香港でのイベントで、ECBは最近、リスクバランスの下方向へのシフトを認めたが、域内経済は依然として「かなり強い」と指摘した。

フィリップレーン
写真家:Simon Dawson / Bloomberg
同総裁は「3月には新たな包括的予測が明らかになる。その時点で、ECBは次の方向を決めることができると思う」と語った。この発言は「決定についていかなることも示唆するものではない」と後で補足した。
デギンドスECB副総裁も11日に、ユーロ圏経済の減速を示唆する要素の多くは一時的な性質のものだと述べていた。
また、バイトマン・ドイツ連邦銀行総裁は12日、南アフリカ共和国の首都プレトリアでの発言で、政策に直接は言及せず、中銀に過度の責務を負わせるべきではないとし、中銀の使命は幅狭く解釈されるべきだと言明した。
原題:Lane Says ECB Shouldn’t Overreact to Individual Data Points (1)(抜粋)
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