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【端末活用術】強まる日本円との相関関係-米債利回り、S&P500種

ドル・円為替レートと米国債利回りの低下やアップルなど米大手企業予測の悪化との相関関係が強まっている。米アップルが2018年10ー12月(第1四半期)売上高の予想引き下げを発表後、1月3日の為替市場では10分で3.5%も円が急騰し、いまだにドル・円に影響を与えている。

  ブルームバーグ端末から、相関関係検索機能CFND、回帰分析HRA、ラインチャートGPなどを使い、関連性を評価した。

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日本円の相関検索。JPY Curncy CFND

  過去6カ月間、対ドルで1.6%の円高となっている日本円はG10通貨の中でトップの上昇率を示しており、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ期待の後退を反映している。不安定な世界株式市場を背景に、日本の投資家がハイリスク高利回り資産を減らし、より安全な自国通貨を求めたことで円高につながった。注目点はワシントンでの連邦公開市場委員会(FOMC)と米中貿易協議。アップル、キャタピラー、エヌビディアは1月の収益悪化が中国の需要鈍化にあると非難している。

  • コマンドラインに「相関関係」と入力して[CFND - 相関関係検索]を選択する
  • 上部オレンジのタブに 「円」と入力し、[JPY Curncy]を選択する。ショートカットは JPY Curncy CFND
  • 対[グローバルマクロ暴落モニター]と[すべて]を選択する
  • 画面右側のタブをクリックし、[日次]、[120]と設定する
  • チャートのタブを[1Y]に設定し、[最高値]でソートする
  • 画面上部赤い設定ボタンから計算タイプを[パーセント]に設定する

  日本円は米2年国債利回りと最も相関関係が強く、120日算出で相関係数0.67と去年の最小値0.34から上昇している。為替レートも利回りに連動していることが読み取れる。また、S&P500種も相関係数0.49と高い相関性が示されている。これら青のタイルは強い関係性があることを示しており、各タイル右側に表出されたグラフからは過去1年間で上昇していたことが分かる。各タイルをクリックすると、さらなるスプレッド分析と相関図を見ることが可能になる。 

  米国株および世界最大の企業に起こった激震に日本円がどれほど敏感に反応しているか、円急騰直前の出来事に目を向けてみたい。

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円とアップル株価ラインチャート。G #FFM 981

  • コマンドラインに「円」と入力して[JPY Curncy]を選択し、メニューから[GP - ラインチャート]を選択する。ショートカットは JPY Curncy GP
  • [チャートコンテンツ]をクリックし、オレンジのボックスに「apple」と入力し、[APPL US Equity]を選択
  • 画面上部の期間設定バーから[1月]を選択し、日数に「30」と入力
  • [アクション]、[保存...]の順にクリック、タイトルを付けて[保存]を押す。[チャートコンテンツ]の再クリックで全画面表示に切り替え可能

  
  アップルは1月2日、米株式市場が閉じた後に収益見通しの下方修正を発表。これをきっかけに翌3日の東京時間午前に円の急騰が起こった。日本が祝日だったため取引量は少なく、豪ドルにおいては7%も変動した。同29日、アップルが第2四半期の売上高見通しを高めに設定した予想を発表したこともあり、30日には対ドルで109.4円と安定した。

  以下、日本円・アップル目標株価を変数とした回帰分析を行う:

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回帰分析 HRA

  • コマンドラインで「回帰分析」と入力して選択する。ショートカットは HRA
  • オレンジの[従属]タブに「円」と入力し[JPY Curncy]を選択する。[独立]タブに「apple」と入力し、[APPL US Equity]を選択する
  • AAPL銘柄下部の[データ]タブをクリックして「Best target price」と入力し、[BEst ターゲット価格]を選択する
  • 画面右側で[線形]をチェック、回帰タブでは[数値]を選択する
  • 画面中上部の期間設定ボタンから[6月]を選択する

  線形回帰分析の結果から、ドル・円とアップル目標株価に0.86の相関関係があることが分かる。これは、今後アップルのさらなる業績予想悪化が円高を加速する可能性を示唆している。  

  米中貿易戦争は必ずしも日本円にとって好機とはいえない。世界経済悪化のニュースを受けた避難通貨への流れがみられる一方、中国製造業の減速は日本製部品の需要に打撃を与えており、日本の貿易収支は悪化している。日本銀行が掲げるデフレ早期脱却も中国からの安価な輸入品により妨げられる可能性があるだろう。

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日本円と貿易収支 G#FFF 982

  • JPY Curncy GPでラインチャートを表示する
  • [チャートコンテンツ]をクリックし、オレンジの<追加>タブから「輸入総額(JNTBIMP Index)」、「輸出総額(JNTBEXP Index)」、「貿易収支(JNTBAL Index)」を追加する
  • 「貿易収支(JANTBAL Index)」の横にある鉛筆マークをクリックし、[タイプ]タブから「ヒストグラム」を選択。[表示プロパティを編集]より[上昇/下降配色]をクリックする。 [配色]タブから[プラス/マイナス]を選択し、[閉じる]。 [パネル]タブから「新パネルへ」を選択し、「更新」をクリックする
  • 「輸入総額(JNTBIMP Index)」、「輸出総額(JNTBEXP Index)」それぞれ横の鉛筆マークから色を調整し、新パネルに設定する
  • 画面上部の期間タブで開始日を10年前に変更する
  • [アクション]、[保存...]の順にクリックし、タイトルを付けて[保存]をクリックする

  2009-10年の貿易黒字は円高と同時に起きており、12-15年にかけての赤字は円安へ拍車をかけているのがわかる。現在、円が安定しているのも、貿易収支が黒字と赤字間でバランスがとれている点から説明できる。

  円取引において、1月の暴落が繰り返されることには注意が必要である。4月末には10日間にわたる連休が日本で予定されている。市場にとって衝撃的なニュースが流れた場合には、ハイリスクポジションをとる日本投資家に再び激震が走ることになるかもしれない。

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