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Photographer: Luis Antonio Rojas/Bloomberg
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米政府再閉鎖回避に向け原則合意-国境警備巡る両院議員の協議で

更新日時
  • 国境の障壁の建設予算は大統領の要求額をはるかに下回ると関係者
  • 「われわれはいずれにせよ壁をつくる」とトランプ大統領

米上下両院の交渉担当者は国境警備予算を巡り「原則合意」に達した。メキシコ国境沿いに新たな障壁を建設する予算をトランプ大統領の要求をはるかに下回る額に抑える内容で、このまま決着すれば再度の政府機関閉鎖は回避される。

  シェルビー上院歳出委員長(共和)は11日夜、国境警備を管轄する国土安全保障省など政府機関の業務継続に必要な7本の予算案全てで合意に達したと述べた。

  議会スタッフが匿名を条件に明らかにしたところでは、合意案にはテキサス州のリオグランデバレー地域に国境の障壁を55マイル(約88.5キロメートル)新設する予算13億7500万ドル(約1520億円)が含まれる。トランプ大統領は57億ドルを求めていた。

  議会スタッフ2人によると、民主党は米国内で拘束された不法移民の拘留用ベッド数に上限を設ける要求を取り下げた。国境で拘束された不法移民を含む拘留用ベッド総数の上限は4万9057台から4万520台に引き下げることで合意した。

  議会の原則合意発表の約30分後、トランプ大統領はテキサス州エルパソでの集会に出席し、合意成立を聞いたとした上で、「一言申しておくが、われわれはいずれにせよ壁をつくる」と聴衆に語り掛けた。

  シェルビー委員長は、トランプ大統領が合意案を支持すると思うかと尋ねられ、「われわれに与えられた裁量」に基づけば「われわれはそう思うし、そう願う」と答えた。

  議会で交渉を担当したのはシェルビー氏のほか、ローイ下院歳出委員長(民主)、レーヒー上院議員(同)、グレンジャー下院議員(共和)だった。

  上下両院の共和、民主党指導部はこの日、午後と夜に2回の協議を行い、最後に残った対立点である移民税関捜査局(ICE)の拘留者用ベッドの数の問題を土壇場で解決した。

  ただ、トランプ大統領の対応は引き続き不透明だ。大統領はこれまで突如として方針を変更してきた経緯がある。昨年12月にも予算合意をほごにし、35日間に及ぶ政府機関閉鎖を招いた。

  別の議会スタッフによれば、合意案は実際には拘留用ベッドの予算を昨年の過去最高水準から約5000台分増やす内容で、十分な柔軟性があるためトランプ大統領が求める5万2000台を満たすことが可能だという。

  また同スタッフは、国境の障壁を55マイル新設した場合、2018会計年度の新設距離の2倍に相当し、現行予算が9月まで延長された場合の約3倍になると述べた。国境警備隊は現在使われているどの障壁のデザインも採用可能だ。

  ローイ委員長は議会スタッフが合意案の詳細を取りまとめるだろうと述べた。暫定予算が失効する15日夜までに議会採決が必要になる。

  ローイ氏は、「14日までに最終案がまとまることを望む」とした上で、「中には素晴らしい合意だと考える人もいるかもしれないし、自分なら違うやり方をしたと考える人もいるだろう。しかしわれわれは共にこれをやり遂げたし、良い案が出来たと私は思う」と語った。

原題:Border-Security Tentative Deal Reached in Bid to Avoid Shutdown(抜粋)

(ローイ下院歳出委員長のコメントなどを追加して更新します.)
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