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Source: TEK IMAGE/SPL/Brand X

中国製薬業界でまた不祥事-血液製剤HIV汚染の可能性巡り不信拡大

  • 国家薬品監督管理局はHIVポジティブ、上海市はネガティブと発表
  • 昨夏には粗悪ワクチン接種を受けた子どもの親の間で抗議活動広がる
Blood testing for HIV.
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中国企業の血液製剤がエイズウイルス(HIV)に汚染されている可能性を巡る懸念と、それに続く当局による矛盾する検査結果が、世界のバイオテクノロジー競争に挑もうとしている中国の医薬品業界への信頼感を損ねている。

  春節(旧正月)の連休中、国家薬品監督管理局は江西省でのHIV抗体検査で上海新興医薬が製造した血液製剤の一部に汚染の可能性を示すポジティブ反応が出たと発表。上海市による独自検査ではHIV汚染はないとするネガティブ反応となったものの、同市は製造停止と製品回収を命じた。

  上海新興医薬も調査を行っていると同社に51%出資する中国医薬健康産業は説明。中国医薬は国有企業が経営権を握っている。

  今回の疑惑発覚を受け、中国のソーシャルメディア上には批判や抗議があふれた。昨年夏には粗悪ワクチンの接種を受けた子どもの親の間でパニックや抗議活動が広がり、習近平国家主席が医薬品業界を非難した。医薬品のイノベーション(技術革新)を図りたい習政権は医療分野の支出を増やし、新薬承認プロセスの抜本改革を進めている。

  第一上海証券のチーフストラテジスト、ライナス・イップ氏(香港在勤)は「中国のヘルスケアセクターに対する市場の信頼感を損ねるスキャンダルがまた起きた。医薬品市場全体の信頼感がまだ回復しない中で、今後は評判が比較的良いマーケットリーダー銘柄を投資家が選好し続けることになるだろう」と述べた。

原題:China’s Potential HIV Contamination Revives Drug Safety Fears(抜粋)

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