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サンタンデール銀、At1債のテストケースにー早期償還見送れば波乱

スペインのサンタンデール銀行は、最もリスクの高い銀行債であるその他ティア1(AT1)債市場のテストケースになる。AT1債を早期償還する機会が最初に訪れるからだ。大半の投資家は同行が早期償還オプションを行使すると考えているが、同行はこれまでのところ沈黙を守っている。

  今回、早期償還の機会を迎えるサンタンデール債の残高は15億ユーロ(約1870億円)にすぎないが、業界全体の前例となり得るため市場の緊張を高めている。サンタンデールによると、早期償還を通知できるのは12日まで。

  AT1債、あるいは偶発転換社債(通称CoCo)は、金融機関が苦境に置かれた際に損失吸収に充当される高リスク証券。2014年に誕生し欧州を中心に発行されてきたが、サンタンデール債はその中で最初のものの一つだ。

  AT1債は永久債だが、通常、発行から5年で早期償還の機会が訪れる。ほとんどの投資家は銀行がこのオプションを行使することを想定して購入している。早期償還が遅れれば投資家は元本の回収にかかる期間が長くなり、証券の価値は下がる。

  サンタンデールが早期償還を見送れば、他の銀行も償還しないのではないかとの観測が広がり業界全体に影響が及ぶリスクがある。

原題:How Santander Call Confusion Is Roiling $340 Billion CoCo Market(抜粋)

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