コンテンツにスキップする

2月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル小高い、週間は昨年8月来の大幅高-国境合意に期待

  8日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが小幅上昇。7営業日続伸となった。米政府機関の再閉鎖を回避しようと、米議員らが国境警備を巡り交渉を続けており、来週初めまでに合意が成立するとの期待が広がった。

  ニューヨーク時間午後5時2分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%未満の上昇。週間ベースでは0.9%上昇と、昨年8月以来の大幅高。ドルは対円で前日比0.1%安の1ドル=109円73銭。対ユーロでは0.2%高の1ユーロ=1.1323ドル。ユーロは対円で0.2%下げて1ユーロ=124円26銭。

  国境警備を巡る超党派案は11日までにまとまる可能性があると伝わった
 
  これより先には、リスクセンチメントが悪化する場面もあった。トランプ米大統領が中国製通信機器を禁じる大統領令に署名する見通しだとの報道が背景。米中の通商協議は11日に北京で再開される予定だ。

  カナダ・ドルは主要10通貨すべてに対して上昇。同国の1月の民間部門雇用者数が過去最大の増加となった。雇用者の伸びは市場予想の13倍を上回った。1月の雇用者数は6万6800人増(市場予想は5000人増)。一方、失業率の上昇は職探しをする人が増えていることを示唆した。

  加ドルは統計発表直後に急伸した後、上げ幅を縮小。貿易を巡るリスクが意識された可能性がある。

  カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)のビパン・ライ氏は、「米中が3月1日までに合意に達するのか疑問だ」と指摘。「合意に達しない場合、加ドルは今後数週間にわたり劣勢に立たされる余地があるが、米ドルが対加ドルでここしばらくのレンジを上抜ける可能性は低い」と述べた。

欧州時間の取引

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数が上昇。世界的な貿易を巡る懸念が背景。テクニカル指標では、ドルに対する見方が強気に転じたことが示された。
原題:Dollar Sees Biggest Weekly Gain Since August: Inside G-10(抜粋)
Dollar Set for Best Run Since 2017, Calls in Demand: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500が下げ埋める、ハイテク買いで

  8日の米株式市場ではS&P500種株価指数がほぼ変わらず。売りが先行したものの、テクノロジー銘柄が上昇したため、終了直前にわずかながらプラスに転じた。米国債は続伸。

  • 米国株、ハイテク買いでS&P500が終盤に上昇に転じる
  • 米国債は続伸、10年債利回り2.66%
  • NY原油は小反発、景気・貿易懸念で週ベースでは下げ
  • NY金は反発、貿易懸念で逃避需要高まる

  S&P500種は週間ベースでも辛うじてプラスを確保。予想を上回る企業決算を材料としたハイテク買いが指数を支えた。欧州や英国の当局に続きオーストラリアの中央銀行が経済成長見通しを下方修正したほか、米中貿易戦争の「一時停戦」が延長されるとの期待がしぼんだことが、日中を通じて株式相場を圧迫した。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%高の2707.88。ナスダック総合指数は0.1%高。一方、ダウ工業株30種平均は63.20ドル(0.3%)安の25106.33ドル。ニューヨーク時間午後5時現在、米国債市場では10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.63%。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅反発。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は8セント(0.2%)高の1バレル=52.72ドル。ただ週間ベースでは4.6%安と、昨年12月以来の大幅下落。米中貿易摩擦が解消の兆しを見せていないことや、経済見通しが各地で下方修正され、世界的な株安となったのが背景にある。ロンドンICEの北海ブレント4月限は47セント上げて62.10ドルで終了。
  
  ニューヨーク金先物相場は6営業日ぶりに上昇。米中貿易摩擦への警戒から世界的に株安となり、金の逃避需要が高まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は4.30ドル(0.3%)高の1オンス=1318.50ドルで終了。

  米国株の個別銘柄では、好決算を発表したモトローラ・ソリューションズが約14%高と急伸。一方、決算が振るわなかった玩具メーカーのハズブロは大幅安となった。アマゾン・ドット・コムは、ベゾス最高経営責任者(CEO)が米タブロイド誌発行元に脅迫されたと主張、トランプ大統領との新たな対立が予期せぬ形で表れたことが重しとなって下落した。

  米国債は朝方に上昇し、利回りはこの日の低水準近辺にとどまった。
原題:U.S. Stocks Eke Out Gain on Late Technology Rally: Markets Wrap(抜粋)
USTs Underpinned as Stocks Dip; Demand for Rate-Cut Plays Resume
Oil Ends Week Lower as Outlook for Growth Wanes Around the Globe
PRECIOUS: Gold Closes Higher as Equities Fall Amid Trade Anxiety 

◎欧州債:イタリア債下落、10年債利回りは昨年12月以来の高水準

  8日の欧州債市場でイタリア債は下落、10年債利回りは昨年12月12日以来の高水準に押し上げられた。イタリアの株価指標FTSE・MIB指数も下落した。一方、ドイツ債は上げた。

  • イタリア債のイールドカーブは中長期債がベアフラット化。5年債利回りは15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.08%。10年債利回りのドイツ債とのスプレッドは291bpと、12月11日以来で最大となった。
    • イタリアの12月の鉱工業生産指数が低下、市場予想の中央値を下回った
  • ドイツの12月の輸出入はいずれも市場予想を上回る伸びだったが、同国債は上昇
  • ドイツ10年債利回りは4bp下げて0.08%、フランス10年債利回りは2bp下げて0.54%、イタリア10年債利回りは3bp上昇の2.98%

原題:Italian Bonds Fall With Equities, Bunds Rise; End-of-Day Curves(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE