社債が活況、米当局が金利据え置き示唆で懸念が後退-旺盛な需要
Molly Smith、Rebecca Choong Wilkins、Janine Wolf信用市場ではこれまでの恐怖が熱狂に変わりつつある。
米金融政策当局が当面の金利据え置きを示唆したことで、利上げに伴う景気腰折れや利益減を警戒した投資家の懸念は緩和され、米社債需要は急拡大した。ハイイールド債は年初から今月6日までに5.3%上昇と、2009年以来で最高のスタートを切り、高利回り社債ファンドへの資金流入は2月6日終了週に16年7月以来で最大だった。

投資適格級の社債は今週、売り出し分の6-8倍の買い注文を集めた。これは通常の応募超過の2-3倍に相当する。ブルームバーグ・バークレイズの指数によると、上位格付け債は5日に17年後半以来の高水準に上昇した。JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは今のところ、リセッション(景気後退)に陥る可能性は低下したとみており、少なくとも短期的には社債に強気な見方だ。
コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツの債券グローバル副責任者、ジーン・タヌッツォ氏は「ハト派的なサプライズがあった」と述べ、米金融当局の姿勢が変化したことは「クレジットにとってプラスになるだろう。ハイイールドや投資適格級の社債需要が回復している」と指摘した。
Spreads in Cycles
Risk premiums widen most when Fed is done hiking, MS research shows
Source: Morgan Stanley Research, FTSE Fixed Income
Note: HY average for last data point is -476 bps
原題:Corporate Bonds on Fire as Dovish Fed Signal Soothes Investors(抜粋)
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