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黒焦げだけど中身はとろり、バスク・チーズケーキが米国で大流行

La Viña cheesecake

La Viña cheesecake

Photographer: Chris Costello/iStockphoto
La Viña cheesecake
Photographer: Chris Costello/iStockphoto

インターネットで話題になるデザートは、 綿菓子のミルクセーキなど「インスタ映え」を意識してデザインされたものか、クロナッツのような掛け合わせであることが多い。だが、米国で最近人気のスイーツはそのどちらでもない。30年前からのもので特に目新しくもなく、見た目はおしゃれどころか、黒焦げだ。

  スペイン・バスク地方発祥の「バスク・チーズケーキ」がロサンゼルスのダイアローグのような高級レストランから家庭の食卓まで(そう、これは家庭でも作れるのだ)、全米を席巻している。基本的には普通のチーズケーキだが、こくのある中心部、舌で溶けるふわふわの端っこ、砂糖を焦がすカラメリゼを施した表面は癖になる。

  このチーズケーキはスペイン・バスク地方、サンセバスチャンのバー「ラ・ビーニャ」で誕生した。バスク地方の人々は昔からカスタードが好きだが、ラ・ビーニャが生み出すまでこの手のチーズケーキはなかった。材料は衝撃的なほどシンプルだ。クリームチーズと砂糖、卵、クリーム、これに小麦粉を入れたり入れなかったり。ラ・ビーニャでは定番「フィラデルフィア」のクリームチーズを使う。1970年代のバスク地方ではまずまず目新しかったこのクリームチーズを、地元の人々は気に入った。

  バスク・チーズケーキの人気は10年ほど前からじわじわと世界に広がり、日本やトルコ、マレーシアなどアジアで火が付いた。クアラルンプールでは昨年、バスク・チーズケーキの名店7店を紹介する記事が登場したほどだ。「ラ・ビーニャ」のオーナー、サンチアゴ・リベラ氏のもとには、アラブの富豪や韓国人ビジネスマンなど有力な投資家が「ラ・ビーニャ」を世界的なブランドにしないかと持ちかけてくるが、同氏は一切話に乗らず、本家本元のバスク・チーズケーキを味わえるのは創業60年の自分のバーに限定している。

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不格好だが魅力的、焦げているのに生焼け、作るのは簡単だが完璧にするのはほぼ不可能とされるバスク・チーズケーキ

撮影:Simon Bajada。 Marti Buckley(Artisan Books)によってバスク地方からの抜粋。著作権2018

原題:The Hottest Dessert of the Year, Basque Cheesecake, Is Burnt(抜粋)

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