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ロンドンとNY避けよ、ほぼ全てのファンドより好成績な運用者の秘密

  • スレーター氏のアメリカン・ファンド、過去1年の成績はプラス21%
  • アマゾンやフェイスブック、ネットフリックス、テスラを保有

スコットランドからシリコンバレーへのフライトは14時間かかる。トム・スレーター氏が運用するファンドは米西海岸の大手テクノロジー企業に大量に投資しており、同氏は年に6回ほど、エディンバラと西海岸の間を往復する。ロンドンとニューヨークにはめったに立ち寄らない。

  ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニーのパートナーでファンドマネジャーの同氏は5000マイル(約8000キロメートル)の旅など苦にしない。同氏の「アメリカン・ファンド」は過去5年の成績が同種ファンドの97%以上を上回った。

  成功の秘密はというと、同氏によればウォール街の見方に振り回されることなく、長期的に成長の可能性が最も高いと自分が考える企業の株を買うことだ。ファンドの保有上位5銘柄にはアマゾン・ドット・コムとテスラ、ネットフリックスが入っている。ウォール街のセールスマンの声には絶対に耳を貸さないという。

  「金融サービス業界には買う、ヘッジする、借り入れるなどの行動を顧客に取らせることを目的に行動する社員が大勢いる」と同氏は話す。「われわれにとって最も重要なのは、ニューヨークやロンドンに代表される金融センターからの雑音をシャットアウトすることだ。投資について人と違うことをしようとするなら、違う情報を得なければだめだと思う」とエディンバラから電話インタビューに応じて語った。

  ブルームバーグのデータによれば、アメリカン・ファンドの過去12カ月の成績はプラス21%。S&P500種株価指数は1.5%上昇。過去3年はプラス30%と、ほとんどのファンドより好成績だった。

  同ファンドの保有銘柄は40程度と比較的少ない。有名なテクノロジー、消費関連、通信サービス企業に大きく投資する。誰も見たことのないような製品やビジネスモデルを生み出すことで業界内に構造改革をもたらす企業が好みだ。こうして選んだアマゾンやフェイスブック、ネットフリックスは過去10年に、S&P500種を何倍も上回る上昇を遂げた。

Tom Slater photo shoot February 2017

トム・スレーター氏

ソース:ベイリーギフォード
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原題:Fund Manager Beating Almost Everyone Says Get Out of London, NYC(抜粋)

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