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2月7日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ポンド伸び悩み、離脱交渉が行き詰まり-ドルは上昇

  7日のニューヨーク外国為替市場では、ポンドが上げ幅を縮小。英国の欧州連合(EU)離脱に関するこの日の交渉では進展が見られなかった。一方、貿易を巡る懸念が強まっているものの、ドルは上昇した。

  ポンドは2週間ぶり安値を付けた後、反発したものの、上値が次第に重くなった。メイ英首相とEU当局者がブリュッセルで開いた会談では著しい成果が得られず、離脱交渉は危機的状況に追い込まれている。

  ポンドはこれより先、買い戻しが入って下げを埋めた。イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は一段の利上げがあり得るとの見通しを市場は維持するべきだとも述べた。同中銀が成長率予想を引き下げ、「EU離脱の霧」の影響で投資が劇的に落ち込むとの見方を示したことから、ポンドは一時0.6%値下がりする場面もあった。

  ニューヨーク時間午後4時36分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ドルは対円では0.1%安の1ドル=109円83銭。対ユーロでは0.2%高の1ユーロ=1.1339ドル。ユーロは対円で0.3%下げて1ユーロ=124円54銭。ポンドは対ドルで0.1%上昇。

  トランプ米大統領が習近平中国国家主席と3月1日の期限までに会談する「可能性は低い」と発言すると、貿易を巡る懸念が再燃した。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官が来週初めからの北京での貿易協議で米政府の代表を務めるという。

  ドルは主要10通貨の大半に対して上昇し、逃避通貨も広範にわたって値上がり。欧州の成長を巡る懸念が重しとなり、ユーロは下落した。世界の主要中銀が引き締め計画を見合わせる中、ドルは相対的に買われる通貨となっている。

欧州時間の取引

  イングランド銀行の金融政策決定を控え、ポンドが約2週間ぶりの安値に下落。離脱を巡る不透明感が続いていることが背景。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は上昇した。
原題:Pound Wavers Amid Brexit Deadlock, Dollar Gains: Inside G-10(抜粋)
Pound Drops Before BOE Decision, Dollar Up 6th Day: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が続落、貿易と経済巡る悲観が台頭

  7日の米株式相場は続落。トランプ米政権が3月1日の期限までに中国と通商合意を取り付けられず、貿易戦争の激化に至るとの懸念が高まった。米国債は大幅高。

  • 米国株は続落、期限内の米中首脳会談見送り
  • 米国債は大幅高、10年債利回り2.66%
  • NY原油は大幅反落、米中貿易交渉の難航示唆する当局者発言で
  • NY金先物は横ばい、1オンス=1314.20ドルで終了

  クリスマス以降、上昇基調だったS&P500種株価指数への下落圧力が増している。米中間の溝が依然深いことが報じられ、米中首脳会談が期限前に実現しないことも明らかにされた。米国株は、欧州委員会がユーロ圏成長見通しを下方修正したことや、米政府が再閉鎖される可能性への懸念で、寄り付きから下げていた。

  S&P500種株価指数は前日比0.9%安の2706.05。ダウ工業株30種平均は220.77ドル(0.9%)安の25169.53ドル。ナスダック総合指数は1.2%安。ニューヨーク時間午後4時55分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.66%。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。米中の貿易交渉が3月1日の期限を控え、難航している可能性が示唆された。合意までまだかなりの距離があるとのクドロー米国家経済会議(NEC)委員長の発言に加え、期限前に中国国家主席と会談することにはならないとトランプ大統領が述べたことが嫌気された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は1.37ドル(2.5%)安の1バレル=52.64ドル。ロンドンICEの北海ブレント4月限は、1.06ドル下げて61.63ドルで終了した。

  ニューヨーク金先物相場は横ばい。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限はほぼ変わらずの1オンス=1314.20ドルで終了。世界的に株高の勢い失速の兆しが見られ、米中通商協議に関する手掛かりが待たれる中、金スポット相場は0.3%高となった。

  アメリプライズ・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、デービッド・ジョイ氏は「こうした欧州の統計が出ると、世界経済は減速しているという浸透した見方をあらためて認識するものだ」と語った。

  米国債は遅い時間に日中高値を付けた。好調な30年債入札のほか、貿易を巡る米中の溝の深さを示す報道を受けたリスク資産の不振が背景。
原題:U.S. Stocks Fall on Pessimism Over Trade, Growth: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Advance as Trade Pessimism Dents Risk Assets
Crude Stumbles as Dour Signs on Trade Truce Add to Economic Woes
PRECIOUS: Palladium Extends 2019 Gain on Supply View; Gold Rises

◎欧州債:イタリア債が下落、ドイツ債は上昇-成長予測引き下げ

  7日の欧州債市場でイタリア債は下落し、ドイツ債は上昇した。欧州委員会がユーロ圏の成長率見通しを引き下げたことに反応した。英国債は続伸。英中銀はEU離脱を巡る不透明感が英経済全体へと波及し、企業の決定を遅らせるとともに消費者に痛みを与えていると指摘した。

  • イタリア国債の利回り曲線は中期債以降でベアフラット化。欧州委がイタリアの2019年の成長予測を1.2%から0.2%に引き下げた。5年債利回りは一時16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して1.95%と、1カ月ぶりの高水準となった
    • 10年債利回りは3%に近づき、ドイツ債との利回り差は15bp拡大し284bpとなった
  • ドイツ債を中心にユーロ圏の中核国債は上昇。欧州委はドイツの成長見通しも引き下げた
  • 英国債は上昇。英中銀は今年の国内成長予測を1.2%と、3カ月前の1.7%予想から下方修正した
    • 市場が織り込む次回25bpの英国の利上げ時期は2021年と、これまでの20年下期から後退した
  • ドイツ10年債利回りは5bp下げて0.11%、フランス10年債利回りは3bp下げて0.55%、イタリア10年債利回りは9bp上昇の2.95%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Decline, Bunds Rise on Slowdown; End-of-Day Curves(抜粋)

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