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トランプ大統領、習近平国家主席と交渉期限内に会談しないだろう

更新日時
  • 90日間の貿易戦争「休戦」中に合意に至らないとの懸念強まる
  • 3月1日までに首脳会談なくても交渉物別れ意味せず-米政府高官
トランプ大統領と習近平国家主席

トランプ大統領と習近平国家主席

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
トランプ大統領と習近平国家主席
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

トランプ米大統領は7日、対中関税引き上げ回避に向けた米中通商協議の交渉期限である3月1日までに中国の習近平国家主席と会談することにはならないだろうと述べた。90日間の貿易戦争「休戦」中に両国は合意に至らないとの懸念が強まった。

  トランプ大統領はホワイトハウスで記者団から今月中に習主席と会談するかどうか尋ねられ、「しない」と答えて首を横に振り、「可能性は低い」と述べた。その後、「たぶん」後に会談するだろうと付け加えた。

  トランプ大統領は先月の段階では習主席と2月後半に会う予定であり、合意に至る「可能性は十分ある」と述べていた。

  トランプ政権は3月1日までに合意に至らない場合は中国からの輸入品2000億ドル(約21兆9000億円)相当への関税率を10%から25%に引き上げるとしている。米政府は3月1日が変更不可能な期限としてきたが、トランプ大統領は交渉が前進すれば期限の延長に同意する可能性も示唆している。

  来週には米中通商協議の一環として、ムニューシン財務長官とライトハイザー通商代表部(USTR)代表らが北京を訪れる予定。ライトハイザー代表は先週、記者団に対し、合意に達するかどうかははっきりしないと述べていた。

  ある米政府高官は、交渉期限内に米中首脳会談を行わないという最終決定になっても、協議物別れの兆候と受け止めるべきではないと指摘。交渉担当者らが抱える作業が多いためだとし、両首脳は電話でも会談できると語った。

  事情に詳しい関係者によると、ホワイトハウス当局者の間では、トランプ大統領が中国の知的財産権窃取疑惑など中核的問題の解決に至らないうわべだけの内容で同意するのではないかとの懸念が強まっている。しかし大統領や政府高官らは口をそろえて交渉は順調であり、双方は溝を埋めようと引き続き取り組んでいると主張している。

次の方策

  ホワイトハウスでの6日の会合でトランプ大統領の通商チームは貿易協議の次の方策を議論した。事情に詳しい関係者が明らかにした。同関係者によると、ライトハイザー、ムニューシン両氏は北京の協議から合意案を持ち帰るよう指示を受けていない。

  トランプ大統領は2月27、28両日にベトナムで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談する。

  アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)の中国専門家、デレク・シザーズ氏は、米中首脳会談が延期になっても、交渉が決裂するわけではないと指摘。「米中首脳が会談することで合意した時点で、3月2日前にスケジュールを合わせるのは難しいと分かっていた。3月2日以降にずれ込んだとしても合意の可能性が危ぶまれるわけではない」と説明した。

  ホワイトハウスのクドロー国家経済会議(NEC)委員長はこの日、トランプ大統領の発言に先立ち、米中首脳会談は「かなり先」になるが、ある時点で会談が行われると依然確信していると述べていた。

  クドロー委員長はさらに、現在も続く米中通商協議について「良い感触」を得ているとし、両国間の全ての貿易問題が議題となり得るとみていると述べた。ただ、月内に交渉が妥結すると予想しているかについてはコメントを控えた。

原題:Trump Sees No Xi Summit by Tariff Date, Stoking Trade Worry (1)(抜粋)

(識者のコメントなどを追加して更新します.)
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