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欧州委:ユーロ圏成長見通しを下方修正、イタリアやドイツがブレーキ

  • 今年の域内経済成長率予測は1.3%、従来予想は1.9%
  • イタリアは1ポイント下げ、今年の成長わずか0.2%と予想

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は7日、イタリアやドイツをはじめ域内主要国の経済成長率予想を軒並み下方修正した。英国のEU離脱と中国の景気減速が見通しをさらに悪化させる恐れがあると警告した。

  欧州委はイタリアの今年の経済成長率見通しを従来の予想から1ポイント引き下げ、わずか0.2%とした。欧州委の当局者は、域内の今後の見通しは「相当な」リスクに直面していると警戒感を示した。

  イタリアで政治不安が長引いたほか、フランスではデモ隊による抗議運動が吹き荒れた。さらにドイツ自動車産業は規制変更により回復が遅れている。こうした域内の厳しい状況が経済成長率見通しの悪化に反映された。

  欧州委は今年のユーロ圏経済の成長率を1.3%と予想する。昨年11月時点では1.9%の成長を見込んでいた。2020年の成長率予想は1.6%と、従来の1.7%から下方修正された。

German-Italian Drag

European Commission sharply downgrades outlook for euro-area growth

Source: European Commission

  欧州委はこの日発表した報告書で「ユーロ圏経済が成長の勢いを失った要因の多くは、外的環境による追い風が弱まっている点にあると言える。世界的に貿易の伸びが減速し、通商政策を巡る不透明感も強い」と指摘。「その一方で多くの域内事情も影響している」とし、社会的な緊張や一部の国における先の見えない予算政策、自動車業界の低迷を挙げた。

  さらに「米国では特に2020年に向け、急な財政引き締めのリスクが高まった様子だ」と記述し、「中国は予想以上の速いペースで経済が減速する可能性がある。新興国市場の多くは今も、世界のリスク認識の突然の変化に対して脆弱(ぜいじゃく)だ」との見方を示した。

  今年のユーロ圏のインフレ見通しは1.4%と、従来の1.8%から引き下げた。

Italian Irritation

Economic growth is predicted to slow to 0.2 percent this year

Source: European Commission

原題:Italy, Germany Drag on Euro-Area Economy as EU Slashes Outlook(抜粋)

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