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債券上昇、世界景気懸念や現物需給逼迫でー長期金利はマイナス幅拡大

更新日時

債券相場は上昇。長期金利は1カ月ぶり、超長期債利回りは2年ぶりの低水準をそれぞれ更新した。世界的な経済の先行き不透明感の強まりによるリスク回避の買いに加え、日本銀行の国債買い入れオペで需給逼迫(ひっぱく)が示されたことも買いに拍車が掛かり、午後に相場は一段高となった。

  • 10年物353回債利回りは、日本相互証券の前日午後3時の参照値より2ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.035%と、新発債としては1月4日以来の低水準
  • 新発20年債利回り0.40%、新発30年債利回り0.575%、新発40年債利回り0.65%と、いずれも2016年以来の水準まで低下
  • 長期国債先物3月物の終値は前日比21銭高の152円83銭。一時152円92銭と1カ月ぶり高値

市場関係者の見方

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト
  • 欧州景気の減速見通しや米中貿易交渉の不透明感でセンチメントはリスクオフに傾いている
  • 日経平均の下げに引っ張られる形で金利低下圧力が掛かる展開
  • 日銀オペ、残存3年超5年以下の応札倍率が極端に低く、需給の引き締まり感が強まっており、なかなか金利が上がる要因が見当たらない
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
  • 欧州経済はもともと悪かったがあらためて確認された。豪州中銀も見通しを下げた。世界経済の減速懸念が債券相場を支える状況変わらず
  • 円高懸念が残る中、午前のオペ減額警戒感は乏しかったが、オペ結果がかなりタイトになったので相場が上がっている面も
  • 連休前で動きたくない人もいたのかもしれないが、いずれにしても需給良好で金利は上がらない

日銀買いオペ

  • 対象は残存1年超5年以下、5年超10年以下。買い入れ額は各ゾーンとも据え置き
  • 応札倍率は3-5年が1.32倍と、日銀が異次元緩和を導入した13年4月以降で最低
  • 岡三証の鈴木氏
    • 3-5年の応札倍率の下がり方が衝撃的。あと一步で札割れが現実味を持ちそうな水準で先物中心に午後の債券相場に影響
  • 過去のオペ結果一覧

背景

  • 東京株式相場は大幅安。日経平均株価は前日比2%安の2万0333円17銭。米国と中国の通商協議への期待後退や欧州景気の悪化で世界経済への懸念の強まりが背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.170%-0.170%-0.035%0.405%0.575%0.650%
前日比-1.0bp-1.5bp-2.0bp-2.5bp-3.5bp-4.0bp
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