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米金融当局がマイナス金利採用なら短期金融市場は破滅-ブックバー氏

  • SF連銀のカーディア氏はマイナス金利の有効性に肯定的見解を示唆
  • 「資金への課税がどうして急成長につながるのか」とブックバー氏
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C.
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C. Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米国では将来の景気悪化に対処する方策の1つとして、米金融当局がマイナス金利を採用する可能性があらためて議論されている。しかしこれに対しては、市場関係者のベテランの一部から早くも反対する声が上がっている

  サンフランシスコ連銀のリサーチアドバイザー、バスコ・カーディア氏は4日公表のエコノミック・レターで、先の金融危機後に金融当局がマイナス金利政策(NIRP)を採用していれば、「リセッション(景気後退)の深刻度を軽減し、回復を加速させた」可能性があると論じた。

  ブレークリー・ファイナンシャル・グループのピート・ブックバー最高投資責任者(CIO)はこうした見解に異議を唱える1人だ。ブックバー氏は、金融当局がマイナス金利を採用すれば、市場にひどい結果をもたらすと警告する。

  ブックバー氏は5日の顧客向けリポートで、「米国でのNIRPの採用は、各種の短期債務の資金調達源である3兆ドル(約330兆円)規模の短期金融市場に携わる産業を破滅させるだろう」と指摘。「資金に対する課税がどうして急成長につながるというのか」と疑問を呈した。

  世界的な成長鈍化の見通しを背景に、米連邦公開市場委員会(FOMC)も金利正常化の休止検討を余儀なくされており、日本銀行や欧州中央銀行(ECB)、スイス国立銀行も採用しているマイナス金利政策にあらためてスポットライトが当たっている形だ。

原題:Fed Going Negative Would ‘Blow Up’ Money Markets, Boockvar Warns(抜粋)

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