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【USインサイト】米利上げ、いったん休止後に再開の可能性

  • 市場のネガティブな反応受け、金融当局は1月に過剰な修正
  • 第3四半期と第4四半期に1回ずつ、今年計2回の利上げも

昨年12月、コミュニケーションに難があったとして批判を浴びた米金融当局は、金利正常化を再び軌道に戻そうとする上で、経済データにその必要性を語らせる手法を喜んで活用するだろう。ブルームバーグ・エコノミクス(BE)は、当局がそのように行動すると考えており、それは今年7-9月(第3四半期)と10-12月(第4四半期)に1回ずつ、計2回の利上げを意味すると言えそうだ。

  米金融当局は、連邦公開市場委員会(FOMC)のコミュニケーションに市場が再びネガティブな反応を示すリスクを和らげようとするあまり、1月には政策運営姿勢を過度に修正した。当局はこの点では成功したものの、BEでは引き締めサイクルが終了したとは受け止めていない。実際、2019年についても、追加利上げの可能性は排除されない。

  力強い経済情勢を背景に、現行の利上げ停止は市場にとって単に形勢立て直しの局面にすぎないものとなるだろう。早ければ今年下期(7-12月)にも正常化が再開される可能性がある。金融当局者は、データが市場の期待を導く形で、先導型より追随型の手法を採るのが賢明と考えられる。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局は昨年、当局のコミュニケーションについての市場の受け止め方を巡って、重要ではあるが手厳しい教訓を得たためだ。

  金融当局者と市場の見通しが利上げを織り込む考えに戻るには時間を要するだろう。しかし、力強いファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)によってそれは可能になると想定される。当局者が年央時点で米経済を点検すれば、上期(1-6月)の国内総生産(GDP)伸び率は平均2.4%に達し、企業利益のトレンドは安定化、月間の非農業部門雇用者数は平均約20万人増、失業率はサイクル上の低水準、労働コスト圧力はサイクル上の高水準といった状況にあるのを目にする公算が大きい。

  • 英語の原文をご覧になるにはこちら U.S. INSIGHT: More Hikes to Follow Powell Pause That Refreshes

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