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Photographer: Allison Joyce/Bloomberg

ゴールドマン流の解決術、従業員同士のもめ事は表沙汰にせず

  • 解雇されたロリンズ氏の上司が和解働き掛ける電話
  • 17年4月の電話の通話内容をブルームバーグが入手した
Pedestrians pass in front of Goldman Sachs Group Inc. headquarters in New York.
Photographer: Allison Joyce/Bloomberg

シドニーのハーバーブリッジを渡りながら、ゴールドマン・サックスの株式トレーディング責任者マイケル・ダフィー氏は、ロンドンにいるかつての部下のクリス・ロリンズ氏に電話をかけた。和解の提案をするためだ。

  ロリンズ氏はゴールドマンの金融犯罪規則に違反したとして解雇され、ダフィー氏(52)を含めた上司が疑義のある取引を隠すために自分を身代わりにしたと主張していた。

Michael Daffey 

マイケル・ダフィー氏

写真家:Nick Harvey / WireImage

   ダフィー氏は2017年4月のこの電話で、「このことはなかったことにしたい。弁護士にかきまわされたくない」と訴え、和解を呼び掛けた。

  この会話は、都合の悪い内輪もめを表沙汰にしないウォール街のやり口の一例だ。マレーシアの政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)の資金調達を巡る調査で内部管理と業務基準への疑問が浮上したゴールドマンにとっては特に具合が悪かった。

  ダフィー氏はロリンズ氏との交渉に当たるようにゴールドマンによって名指しされた。ダフィー氏は電話で、ロリンズ氏が訴訟を取り下げればゴールドマンが支払いを繰り延べている株式報酬が直ちに支払われるように計らうと繰り返し約束した。ブルームバーグ・ニュースが通話内容について情報を入手した。

  ロリンズ氏が解雇されたきっかけはドイツ人実業家のラース・ウィントホルスト氏がアレンジした取引で、カウンターパーティーが取引完了を拒否したためゴールドマンが損失を被る恐れがでてきた。内部管理のずさんさに外部の目が向くことを嫌ったゴールドマンはロリンズ氏を解雇。同氏は昨年、ゴールドマンを提訴した。

  ゴールドマンは経緯に関するロリンズ氏の説明を否定するとともに、裁判ではなく仲裁によって解決を図るようロリンズ氏に働き掛けてきた。ダフィー氏による17年4月の電話はゴールドマンの法務部門が提案したものだったと事情に詳しい関係者が述べている。「雇用を巡る意見対立では通常の慣行」だとゴールドマンの広報担当マイケル・デュバリー氏は説明。ロリンズ氏はコメントを控えた。

  ブルームバーグが閲覧したメッセージや関係者によれば、ダフィー氏は共通の知人を介してもロリンズ氏にアプローチした。ゴールドマンはダフィー氏の行動を認可していたかどうかについてコメントを避けた。

原題:How Top Goldman Trader Daffey Tried to Bury Fight With Underling(抜粋)

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