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マイナス金利、二重通貨で一段の引き下げが可能-IMFエコノミスト

金融危機から10年が経過した後も、中央銀行の政策金利は記録的な低水準で推移し、多くの国ではマイナス圏となっている。将来の景気下降局面で金融政策が対応できる余力はあるのだろうか。

  国際通貨基金(IMF)のエコノミストが投稿した公式ブログによると、通常の現金と並行して発行される電子マネーが選択肢の一つとなる可能性がある。無利子での保管が可能な現金はマイナス金利を回避する方法もある。しかし中央銀行が発行する電子マネーだと、たんす預金としてためることはできない。

  IMFのエコノミスト、ルチル・アガーワル、シグネ・クログストルップ両氏は、マネタリーベースを現金と電子マネーの2つの通貨に分けることで、金利をゼロからさらに低い水準へと引き下げることが可能になると指摘した。両エコノミストによると、電子マネーは政策金利通りの利子を支払い、現金は電子マネーに対する交換レートを持つことになる。

  この交換レートが鍵を握る。電子マネーに対するマイナス金利と同じペースで現金が値下がりするよう交換レートを調整するのだ。また、店舗では電子マネーと現金で別々の料金を掲げ始めるだろう。

  両氏は「現金はモノと電子マネーの両方に対して価値を失い、銀行預金と比較して現金保有にメリットがなくなるだろう」と述べ、「この二重通貨制度により、中央銀行は現金に代わる大規模な代替策を講じることなく、リセッション(景気後退)対応に必要な規模のマイナス金利を設定することができる」と論じた。

原題:IMF Staff Floats Dual Money to Allow Much Deeper Negative Rates(抜粋)

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