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債券は下落、30年入札順調もフラット化進展の反動ー日銀オペ減額警戒

更新日時

債券相場は下落。この日の30年国債入札は順調な結果となったが、これまでイールドカーブのフラット(平たん)化が進んでいたことの反動で売りが優勢となった。日本銀行が8日に予定している国債買い入れオペの減額を警戒する見方も出ていた。

  • 長期国債先物3月物の終値は前日比9銭安の152円62銭。一時は152円57銭と日中取引ベースで約2週間ぶりの安値
  • 新発10年物353回債利回りは、日本相互証券の前日午後3時の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.015%
  • 新発30年物61回債利回りは0.5%台から一時0.615%まで上昇


市場関係者の見方

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
  • 30年入札は予想通り順調だったが、ブルフラット化し過ぎたことへの警戒感から揺り戻しが出ても不思議でない
  • 投資家の需要を期待して入札で業者が在庫を持ち過ぎた可能性もある
  • 10年と20年のスプレッドが縮み過ぎていた反動、中期ゾーンも含めたカーブの修正で相場の方向感が交錯する場面も見られた
  • 明日の日銀オペに対する警戒感もあって、利益確定売りが出た可能性はある
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト
  • 2016年9月のイールドカーブ・コントロール(YCC)導入の主因の一つがイールド・ハンティングによる超長期ゾーンのブル・フラット化の是正
  • 日銀の国債買い入れオペの減額が再開されてもおかしくない環境になってきている

30年債入札

  • 最低落札価格は102円80銭と市場予想と一致
  • 応札倍率は4.72倍と昨年7月以来の高水準、前回4.03倍
  • テールは5銭、前回は2銭
  • パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
    • 30年債の0.5%台はいずれ売らなければならない水準か
    • 落札したのは短めのゾーンの売りと組み合わせるカーブプレーヤーやモメンタム重視の向きか
    • YCC下では過度なフラット化は考えにくいのではないか
  • 過去の30年債入札の結果一覧  

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.160%-0.160%-0.015%0.430%0.615%0.685%
前日比+0.5bp+0.5bp+0.5bp+1.5bp+2.0bp+0.5bp
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