コンテンツにスキップする

トランプ大統領、不法移民阻止で「道義的責務」強調-一般教書演説

更新日時
  • 開かれた国境求める富裕層から市民を守る道義的責務があると主張
  • 民主党に報復の政治を拒否し協力を受け入れるよう呼び掛けた
Along U.S.-Mexico Border, Businesses Brace For 'Nuclear Option'
Photographer: Luis Antonio Rojas/Bloomberg
Along U.S.-Mexico Border, Businesses Brace For 'Nuclear Option'
Photographer: Luis Antonio Rojas/Bloomberg

トランプ米大統領は5日夜、上下両院合同本会議での自身2回目の一般教書演説で、不法移民との闘いは道義的責務だと述べ、国民に理解を訴えた。また自身の政権下での経済発展が「党利党略の捜査」によって脅かされていると主張した。

  トランプ大統領は、「われわれには米市民の生活と雇用を守る移民制度を創設する道義的な責務がある。不法移民ほど米国の労働者階級と政治エリートの分断を浮き彫りにする問題はない」と発言。「裕福な政治家や寄付者らは壁や門、警備員に守られて生活しながら開かれた国境を要求している」と批判した。

  トランプ大統領は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と27、28両日にベトナムで会談すると述べた。開催都市には言及しなかった。また中国との貿易合意について、米国側の恒常的な貿易赤字に対処するだけではなく、米国の労働者と企業を守るため中国の政策変更をもたらす必要があると述べた。

Donald Trump,Nancy Pelosi,Mike Pence

一般教書演説前にペロシ下院議長と握手するトランプ大統領(2月5日)

写真家:Doug Mills / Pool via AP Photo

  10日後の15日までに大統領と議会が新たな予算案で合意できなければ、再び一部政府機関が閉鎖される可能性がある。ペロシ下院議長が政府機関が再開されるまで一般教書演説を認めないと主張したため、同演説は1週間先送りされていた。

  トランプ大統領は道義的責務によって自分の立場を説明しようとしたが、これはペロシ議長やローマ法王フランシスコへの反論となる。ペロシ議長はトランプ大統領の国境の壁建設案を「モラルに反している」と批判。ローマ法王は「壁の建設のみを考え、橋の構築を顧みない人はキリスト教徒ではない」と指摘していた。

民主党

  トランプ大統領は自身の政権の多くの問題について調査に乗り出している民主党に対し、「復讐と抵抗、報復の政治を拒否し、協力と妥協、公益の無限の潜在可能性を受け入れる」よう呼び掛けた。大統領は「共にわれわれは数十年にわたる政治的行き詰まりを打開できる。われわれは古い溝を埋め、古傷を癒やし、新たな連合を構築し、新しい解決策を策定し、極めて有望な米国の未来を解き放つことができる」と訴えた。

  トランプ大統領はその後、自分のリーダーシップの下で「経済の奇跡」が起きていると自画自賛し、「これを止め得るものは、愚かな争いと政治、ばかげた党利党略の捜査だ。平和と法制化がもたらされるなら、争いと捜査は存在し得ない」と語った。

  大統領が女性の雇用増に言及した際、民主党の女性議員らが立ち上がって拍手する場面もあった。

  しかしその後、トランプ大統領は再び民主党を攻撃。州議会での中絶規制緩和などを目指す動きを批判した。

「終わりなき戦争」

  一般教書演説の数時間前、共和党が支配する上院で、トランプ大統領にシリアとアフガニスタンから米軍を撤退させないよう促す条項を盛り込んだ法案が可決された。

  しかしトランプ大統領は演説で、シリアとアフガニスタンの紛争からの撤退の取り組みを擁護し、選挙戦で「私は大統領候補として新たなアプローチを確約した。偉大な国は終わりなき戦争をしない」と述べた。

原題:Trump Cites ‘Moral Duty’ to Build Wall, Blasts ‘Partisan’ Probes(抜粋)
   Trump Says Trade Deal With China Must Include Structural Change (抜粋)
   Trump Says He’ll Meet Kim Jong Un in Vietnam on February 27-28 (抜粋)

(北朝鮮や中国に関する発言などを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE