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トランプ大統領の一般教書演説、注目すべきは富裕層の税率

President Trump Delivers His First State Of The Union Address
Photographer: Al Drago/Bloomberg
President Trump Delivers His First State Of The Union Address
Photographer: Al Drago/Bloomberg

トランプ米大統領は5日夜の一般教書演説で経済の好調を強調するかもしれないが、「熱心な支持者の多くは実感していない」と、ホライゾン・インベストメンツのチーフ・グローバル・ストラテジスト、グレッグ・バリエール氏は分析している。

  同氏はリポートで、「減税の恩恵を享受したのは企業と富裕層だけだと彼らは信じている。富裕層を対象とした税率引き上げは、米国民の大多数が望んでいる」と指摘。「税率引き上げはこの先10年、最も重要な国内問題となる」と論じた。

  ポリティコは4日、「最富裕層に課す税率引き上げに圧倒的多数の賛成」が世論調査で示され、最新の調査では「登録済み有権者の76%が最富裕層の増税を支持している」ことが明らかになったと指摘。FOXニュースの最新調査でも「年収が1000万ドル(約11億円)を超える富裕層の増税を国民の70%が支持、賛成派には共和党の54%も含まれる」ことが判明した。

  トランプ氏は経済について自画自賛する必要がある一方、国境の壁予算や貿易戦争、関税で「墓穴を掘る」可能性が高く、「企業経営者は新たな投資に二の足を踏むだろう」とバリエール氏はみている。トランプ氏はまた、「支持層を拡大し、取引に応じる必要がある。同氏はきょうの演説をもって、セールスマンとして最後の追い込みをかけなくてはならない。レーガン氏とは異なり、トランプ氏は1期限定の大統領で終わる可能性が1月に高まった」とバリエール氏は続けた。

  一方、レイモンド・ジェイムズの政策アナリスト、エド・ミルズ氏は「米大統領らしく融和を試みる路線を選ぶのか、あるいは支持者層をあおるテーマに固執し、この先も衝突が待ち受けていると示唆するのか」に注目している。ミルズ氏はリポートで、中国との貿易交渉や国境警備および政府予算を巡る解決、医薬品の価格、インフラストラクチャー計画が焦点だと指摘した。

  ミルズ氏を含む複数のアナリストは、株式投資家にとって最大の関心事は貿易政策に関するヒントが演説で示されるかどうかだと考えている。貿易に関する発言は靴から自動車部品に至るまで、株式セクターに影響を及ぼしかねない。また大統領が薬品価格の改革に焦点を絞り、金融や住宅に時間を割かない場合は、薬品株の変動が大きくなるとの見方で一致している。

原題:Pay Attention to Taxes During Trump’s State of the Union Speech(抜粋)

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