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Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

サンバイオ株急落、5日ぶり日中取引-売買代金は全銘柄中トップ

更新日時
  • 再生細胞医薬「SB623」の治験失敗後は処分売り一辺倒
  • SB623なければサンバイオの成長シナリオはゼロに-外資トレーダー
An electronic ticker is displayed at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Friday, Dec. 28, 2018. Japanese shares fell, with the Topix index capping its worst annual performance since 2011, in a year that saw U.S.-China trade tensions deal a heavy blow to investor sentiment.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

5日の東京株式市場で、サンバイオ株は5営業日ぶりに日中売買が成立した。午前10時すぎに1月29日の終値に比べ8割安い2440円で寄り付いたあと売り買いは交錯し、終値は前日比29%安の2620円となった。売買代金は1374億円と、2位任天堂の714億円を大きく超えて全上場銘柄のなかでトップ。

  同社は1月29日、再生細胞医薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした治験で「主要項目を達成できなかった」と発表。外傷性脳損傷以外の開発計画を見直すことも明らかにした。同社株はSB623への期待感を支えに昨年11月初めの3600円台からわずか3カ月間で一時1万2000円を超える水準まで買い進まれただけに、治験失敗のニュースが伝わるとマーケットでは処分売り一辺倒となった。

  発表翌日から日中売買は成立せず、4日連続でストップ安水準での比例配分となった。売り注文が買い注文を大きく上回り売買が成立しない状況が続いたことを受け、東証は2月2日から同社株売買の制限値幅を広げて対応し、ようやくきょう日中取引が再開された。

  1月29日時点で時価総額5823億円とマザーズ指数の約14%を占めたサンバイオ株は、直近の株価を基にすると約3.4%で第5位に沈んでいる。こうした株価の動きについて、シンガポールのスーチョーCSSDキャピタル・マーケッツの日本株責任者、アンドルー・ジャクソン氏は「SB623の可能性がなくなれば同社の成長シナリオはゼロになったに等しく、株価にとってのアップサイドを見つけるのは難しい」とブルームバーグの取材に答えた。

  共同でSB623を開発していた大日本住友薬の株価もこの間に約31%と大きく下げた。だが日中取引がないまま約8割の値を消したサンバイオ株の投資家にとっては一層大きな痛手となった可能性がある。

(大引けの情報を追加しました.)
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