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ECBは利上げの機会逸した可能性、ユーロ圏債券市場が示唆

  • 短期金融市場が織り込む0.1ポイント利上げ時期、いまや20年6月
  • ドイツ10年債利回りはゼロに低下する可能性、みずほなど見込む

欧州中央銀行(ECB)が利上げの機会を逸したとの確信を、ユーロ圏債券市場が示しつつある。

  ユーロ圏短期金融市場は先日まで、年内の中銀預金金利引き上げを織り込んでいた。だが今では、利上げ時期を2020年6月と見込んでいる。こうした見方が、ドイツをはじめベルギー、スペインなどの指標国債価格を押し上げている。

Investors see the ECB's deposit rate peaking about 0.5 percent in five years' time

  ECBの預金金利は過去最低のマイナス0.4%。フォワードレートのプライシングは同金利がゼロに届くのは21年半ば頃になると示唆している。短期金融市場の金利はまた、現在の景気サイクルのピーク金利はプラス0.5%前後で、そこに達するのは24年との予想を示している。

  みずほインターナショナルの欧州金利戦略責任者ピーター・チャットウェル氏は「ECBが利上げを2020年に延期するという過ちを犯せば、今回の景気サイクルで恐らく利上げがなくなることを意味するだろう」とし、「それが利回りを確保しようとする環境を生んでいる」と指摘した。

  短期金融市場は3カ月前まで、0.1ポイントの預金金利引き上げを今年9月と見込んでいたが、2020年6月に予想を後ずれさせた。みずほインターナショナル、シティグループ、ナットウェスト・マーケッツはいずれも、ドイツ10年債利回りが2016年以来となるゼロにまで低下する可能性があるとみている。

原題:Bond Markets Signal ECB May Have Missed Its Chance to Lift Rates(抜粋)

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