コンテンツにスキップする

豪金融業界、規制強化に直面-不正巡る調査で王立委が最終報告

更新日時
  • 政府は銀行調査を受けた76の勧告全てについて対応講じる方針
  • 王立委は金融業界の何十年もの不正行為に関する最終報告書を公表

オーストラリアの金融業界は規制強化に加え、報酬や企業文化への一段と厳しい監視を受けることになる。長年の不祥事や不正行為に関する約1年にわたる調査の結果を踏まえ、豪政府は主要な勧告を受け入れた。

  金融助言とウェルスマネジメントは利益相反をはらみ不正行為の大部分で核心とされたが、王立委員会は4日公表した最終報告で金融機関の分割を勧告するには至らなかった。豪政府はファイナンシャルアドバイザー(FA)の新たな懲戒制度の創設など、76の勧告全てで措置を講じると表明した。豪健全性規制庁に報酬を監視させることや証券規制当局に不正行為者に対する法的措置を促すことも勧告された。

  王立委員会のケネス・ヘイン委員長はキャンベラで発表した報告書で、不正行為に伴う「個人や金融業界全般の健全性と評判へのダメージは大きい」と指摘。「謝罪して二度としないと約束しても再発は防止できていない。金融サービス業界は経済にとってあまりに重要すぎるため、これまでに起きたことが続いたり再発することは許容されない」と述べた。

  フライデンバーグ財務相は、消費者の利益が最優先されねばならないとし、「金融セクターはきょうから改革しなければならない。永遠の改革だ」と強調した。

  同調査では、故人へのサービス料請求や規制当局への虚偽報告のほか、運用不振の商品をボーナス目標達成のために押し売りする事例など多くの不正が発覚した。調査を受けた金融業界は既に改革に着手し始めており、大手4銀行の大半は不祥事の温床となったファイナンシャルプランニング部門の売却を検討。融資基準を引き締め、手数料を引き下げている。資産運用会社AMPの最高経営責任者(CEO)と会長が辞任し、ナショナルオーストラリア銀行(NAB)は経営陣と報酬体系を刷新した。

原題:Australia Banks Hit With Tougher Regulation After Scandals(抜粋)

(王立委員会の委員長や財務相の見解などを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE