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トランプ米大統領、INF廃棄条約からの離脱手続き開始を表明

  • 離脱手続きは6カ月で完了とトランプ氏、ロシアを非難
  • INF廃棄条約は1987年に米ソが合意、国際的な軍縮を後押し

トランプ米大統領は1日、中距離核戦力(INF)廃棄条約から米国が離脱すると表明した。同条約は1987年に米国と当時のソ連の間で結ばれ、国際的な軍縮の柱として位置づけられた。

  トランプ氏の声明は、「米国はINF廃棄条約に基づく義務の履行を停止し、同条約からの脱退手続きを開始する。ロシアが条約に違反するミサイルや発射装置、関連機器をすべて破壊して条約を再び順守するようにならない限り、脱退手続きは6カ月で完了する」と言明した。

  ポンペオ国務長官は国務省で記者団に対し、「規則に違反した国は、その責任を負わなければならない」とし、ロシアは長年にわたり「平然と」条約違反を続けていたと主張した。

ロシアとのINF廃棄条約から米国が脱退すると話すポンペオ国務長官

Source: Bloomberg)

  トランプ氏の発表を受けて、ロシア上院国防委員会のクリンツェビッチ委員は「米国が条約を脱退するなら、ロシアはもちろん、一方的に条約を順守し続けることはない」と発言。「米国の条約離脱は、欧州へのミサイル配備を合法なものとするためだ。それならロシアは海上発射ミサイルなど、標的を定め直すのに必要な手段を持っている」と続けた。

  米政権幹部2人が匿名を条件に記者団に語ったところによると、米国は8月に条約を脱退した後ですぐに欧州に新型ミサイルを展開する計画はない。そのようなミサイルが最終的に配備されるまでには膨大な時間がかかるとし、政権内で現在検討されているのは非核の通常兵器だけだと、この関係者は述べた。

原題:Trump Says U.S. Will Leave Soviet-Era Nuclear Treaty With Russia(抜粋)

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