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村田製株が3カ月ぶり上昇率、MLCC好調がスマホ減補う-9割増益

  • コンデンサ-は自動車や基地局向けなど堅調、生産性改善も寄与
  • スマホ減速を吸収しポジティブな印象-SMBC日興の渡辺アナリスト

村田製作所の株価が3日続伸。一時前日比12%高の1万7285円と、昨年11月1日(14%)以来の上昇率を記録した。

  31日に発表した2018年10-12月期(第3四半期)の連結営業利益は856億円と、市場予想を上回った。前年同期比では90%の増益となる。電圧の安定や雑音を抑える機能を持つ主力の積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需要増に加え、新製品の売り上げ拡大や生産性の改善、減価償却費の減少も寄与した。

  製品別では、コンデンサーの売り上げは直近四半期比で7.6%増の1583億円。カーエレクトロニクス向けが堅調に推移したほか、基地局向けに中高圧品の需要が拡大した。スマートフォン向け需要が減り、圧電製品や通信モジュールなど他の製品の売り上げは減少した。

  SMBC日興証券の渡辺洋治アナリストはリポートで、MLCCについて自動車向けの需給は引き続きタイトで、19年の需要も強いと指摘。「スマホの減速を吸収しており、ポジティブな印象」と評価した。

10ー12月期の業績
  • 売上高4276.1億円、市場予想4387億円(レンジ4280億円~4533億円)
  • 営業利益856.3億円、市場予想769.9億円(レンジ729.8億円~811億円)
  • 純利益601.1億円、市場予想581.6億円(レンジ549.9億円~610億円)

  村田製は22年3月期の営業利益率を17%以上(為替前提は1ドル=110円)、売上高を2兆円に引き上げる中期目標を昨年11月に発表している。MLCCを中心に収益拡大を目指す。

  スマホ市場は次世代通信規格「5G」の本格展開を前に成長が鈍化。村田製の製品供給先で、「iPhone(アイフォーン)の販売動向に関心が集まる米アップルの今年1-3月期売上高は550億-590億ドル(約6兆-6兆4500億円)の見込みと、昨年末の厳しい状況から落ち着き始めたことを示唆した。

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