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国内各社、中国景気の減速を警戒-販売不振で業績予想の下方修正も

  • 10-12月期から受注状況が大きく変化ーTDK山西常務
  • 海運各社はコンテナ船を2月から減便へ、北米と中国間の荷動き低迷

米国との貿易摩擦に背景に顕在化しつつある中国経済の減速が日本企業の業績にもじわりと影を落とし始めた。TDKや日本電産、ファナックなどが今期(2019年3月期)の業績予想を下方修正しており、ピークを迎えた決算発表の記者会見でも企業幹部から中国需要の減速と業績への影響を警戒する声が上がっている。

TDKの山西哲司常務

  • 中国経済の減速で第3四半期中盤(10-12月期)から受注状況が大きく変化した
  • 好調に推移してきていた市場環境が一変、短期的には不透明
  • 中国経済の減速影響は通信用コイルなどに色濃く出た-スマホの需要減が影響
  • 関連記事:TDK:通期営業利益予想を下方修正、米中貿易摩擦が影響 (1)

コマツの今吉琢也執行役員

  • 第3四半期(10-12月期)の中国の建機需要は前年同期比8%減で、10四半期ぶりの前年同期割れとなった。
  • 中国の景気刺激策は既に昨年から出されているが、いまだにその効果は確認できていない

日立建機の桂山哲夫専務

  • 中国の建機市場の需要まだあり、私たちのセクターではスローダウンとは言い切れない
  • ただ12月は稼働時間が落ちているのは事実-それをどう見るかに非常に頭を悩ませている

日本郵船の宮本教子常務

  • 追加関税措置を回避するための駆け込み需要の影響で昨年10月と11月は例年以上に需要が強かった-その反動で今四半期は需要の減少を警戒している
  • 米中貿易摩擦の影響などを考慮し、海運3社で共同運航しているコンテナ船を2月以降減便
  • 中国と北米、欧州間の荷動きが減った場合は他のアジア地域が補うことになり影響は限定的

商船三井の丸山卓専務

  • 2月以降の需要を見極め中国ー北米間の荷動きが減るようだと一段の減便も必要
  • 自動車の販売などは明らかに減っており中国経済の先行きを懸念
  • 10月ごろから北米から中国への大豆の動きがぱったり止まった
    • すぐにブラジルなどの南米から中国への出荷が増えており、世界全体では物流は止まらない

川崎汽船の鳥山幸夫常務

  • 中国経済はとても調子がいいとは言えず鈍化の傾向にある
  • ただ欧米など先進国の景気か好調でありさえすれば消費は継続するため世界経済全体への影響は限定的
  • 追加関税は結局価格に反映され負担するのは米国民-このことは明白でトランプ政権にプレッシャーとなるはず
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