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ソニーが連結純利益計画を上方修正、引当金を取り崩し法人税減額

更新日時
  • 半導体部門で売上高や営業利益の見通しを減額、金融も
  • 事業環境は今後も楽観できない、変化の兆候への感度上げるとCFO
Sony Products and HQ as Tech Giant Reports Results Amid A Busy Week For Earnings
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Sony Products and HQ as Tech Giant Reports Results Amid A Busy Week For Earnings
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

ソニーは1日、今期(2019年3月期)の連結売上高計画を下方修正した。主力の画像センサーなどが減速した。

  修正後の売上高は市場予想を下回る。営業利益計画に変更はない。純利益計画は米国での繰延税金資産に対する評価性引当金を取り崩し法人税の減額を計上したため、上方修正された。

業績予想
  • 売上高予想8.5兆円、従来予想8.7兆円、市場予想8.79兆円
  • 営業利益予想を8700億円に据え置き、市場予想8928.3億円
  • 純利益予想8350億円、従来予想7050億円、市場予想6886.9億円

 
  発表によれば、半導体の売上高と営業利益の見通しは10月時点から減額された。モバイル機器向けや工場自動化、監視カメラ向けの画像センサーの販売数量見込みの下方修正が響いた。米中貿易摩擦が長期化し、米アップルのiPhone(アイフォーン)の販売が低迷するなどリスク要因が浮上していた。

  会見した十時裕樹最高財務責任者(CFO)は「下方修正はスマホ市場の環境悪化を踏まえた」とした上で、高品質の画像センサーの需要が伸びるという見方や生産能力を最大化する方向性に変更はないと述べた。ただ設備投資の時期については「今後の需要動向を見極めながら柔軟に見直す」としている。

Sony Products and HQ as Tech Giant Reports Results Amid A Busy Week For Earnings

ソニーは売上高計画を下方修正

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

主なセグメント別業績見通しの修正

2月時点見通し10月時点比
半導体8700△400
1300△100
金融11800△900
1600△100

(上段が売上高、下段が営業利益。単位:億円)

  プレイステーション(PS)4が好調のゲーム & ネットワークサービス分野の見通しに変更はない。金融分野もソニー生命保険の特別勘定の運用損益が悪化し、下方修正した。

  シンガポールのスーチョーCSSDキャピタル・マーケッツの日本株責任者、アンドルー・ジャクソン氏は「全体的にネガティブな印象だ」と指摘した。

  10-12月期の営業利益は市場予想を上回った。セグメント別では、EMIの連結子会社化による再評価益を計上した音楽部門が前年同期比1078億円増加した。

  十時CFOは事業環境について「昨年後半からマクロ経済、地政学などさまざまなリスクが顕在化し今後も楽観できない」と分析。「各事業へは環境変化の兆候に対する感度を上げるとともに、リスクへの備えを怠らないことをCFOとして要請している」と話した。

10-12月期
  • 売上高2.4兆円、市場予想2.69兆円
  • 営業利益3769.9億円、市場予想3652.6億円
  • 純利益4289.6億円、市場予想2416.7億円

 

(会見での十時CFOの発言を追加しました.)
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