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中国は米農産物・エネルギー輸入を大幅拡大へ-協議で重要な進展

更新日時
  • 知財権・技術移転巡る問題での協力強化でも合意したと中国
  • 米中首脳会談がメインイベントになると専門家が指摘

2日間にわたってワシントンで行われていた米中閣僚級貿易協議が終了し、中国は米国からの農産物やエネルギーなどの輸入を「大幅」に拡大すると確約した。貿易戦争の「休戦」が終了する3月1日が1カ月後に迫る中、両国は交渉の打開に向けさらなる協議を計画している。

  トランプ米大統領は31日、政権で通商交渉を担うトップの2人を中国に派遣すると表明した。ムニューシン財務長官とライトハイザー通商代表部(USTR)代表が2月半ばに訪中して次回の貿易協議を行う。

President Trump Meets With China's Vice Premier Liu He

ワシントンで米中協議に臨むライトハイザーUSTR代表(1月31日)

写真家:Al Drago / Bloomberg

  中国は国営新華社通信が2月1日に掲載した声明を通じて、ワシントンでの協議は率直かつ具体的で実りの多いものだったとし、重要な進展があったと表明。米国の農産物やエネルギー・工業製品、サービスの輸入拡大に中国が同意したとしたが、詳細は明らかにしなかった。知的財産権や技術移転を巡る問題で協力を強化することでも両国は合意したと説明した。

  一方、ホワイトハウスは声明で、協議は進展したが「取り組まなければならない多くの仕事が依然ある」と説明したものの、両国の新たな公約は記さず、3月1日までに「満足のいく結果」に到達しない場合は関税を引き上げるとの主張を繰り返した。

  中国の習近平国家主席から正式に会談招請を受けたトランプ大統領は、習主席と会う可能性があると述べた。またこの日の早い時間のツイッター投稿で、「友人の習主席と私が近い将来に会うまで最終的な合意はない」とした。1つの可能性は、2月後半に予定されている米朝首脳会談後に行うという案だ。

  トランプ大統領は貿易協議のため訪米中の中国の劉鶴副首相との会談後、ホワイトハウスの大統領執務室で今回の通商協議について、「非常に大きな進展」があったと述べたが、「合意に至ったという意味ではない」と付け加えた。また、中国はかなりの量の米国産大豆輸入に同意したとし、誠意の表れだと評価した。

  米国は3月1日までに最終合意に達しなければ、中国からの輸入品2000億ドル(約21兆8000億円)相当への関税率を引き上げると表明している。しかし今回、米中が協議継続で合意したことにより、期限内に最終合意に至る道筋が見つかるのではないかとの期待が高まった。ただ、中国の知的財産権政策や国家による経済への強い関与といった難しい問題で両国の溝が埋まったことを示す具体的証拠はほとんどない。

メインイベント

  協議がなかなか進展しない中、トランプ大統領と習主席の会談が恐らく難局打開の唯一のチャンスになりつつある。

  コーネル大学のエスワール・プラサド教授(通商政策)は、ホワイトハウスの「声明は確かに進展を示唆しているが、両国を隔てている中心にある長期的な構造問題は進展したとしてもわずかだろう」と指摘。「より多くの関税を議論から外す合意の実現のためには中国はさらに大幅な譲歩を提案する必要があるという圧力がこの声明の意図であることは明白だ」と語った。

  劉副首相は、中国は協議の予定を加速させることを望んでいると発言した。しかしアメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)の中国専門家、デレク・シザーズ氏は、恐らく首脳会談でしか行き詰まりは打破できないだろうと指摘。米中首脳会談が「これまでと同様、メインイベントになる」と語った。

What's in a Trade Gap?

The U.S. imports hundreds of billions of dollars more than it exports to China

Source: U.S. Department of Commerce

Note: Data are for goods and services

原題:China Vows to Buy More U.S. Goods, Sees Progress in Trade Talks(抜粋)

(中国の声明などを追加して更新します.)
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