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Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日本株反発、米金融引き締め鈍化で景気不安後退ー電機など広く上昇

更新日時
  • FOMCはFF金利据え置き、バランスシート縮小にも柔軟姿勢
  • 声明で漸進的利上げの文言削除、大きなサプライズと野村証・小高氏
An electronic ticker is displayed at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Friday, Dec. 28, 2018. Japanese shares fell, with the Topix index capping its worst annual performance since 2011, in a year that saw U.S.-China trade tensions deal a heavy blow to investor sentiment.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

31日の東京株式相場は反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げの一時停止と資産縮小計画に柔軟に対応する考えを示し、金融引き締めが景気に与える影響への不安が後退した。電機や機械など輸出関連、鉄鋼や非鉄金属など素材株を中心に幅広く買われた。

  • TOPIXの終値は前日比16.73ポイント(1.1%)高の1567.49-上昇率は9日以来の大きさ
  • 日経平均株価は同216円95銭(1.1%)高の2万0773円49銭

  FOMCは29、30日の定例会合で、フェデラルファンド(FF)金利を据え置き、金利変更の判断に「辛抱強くなる」と表明。声明では漸進的利上げの文言が削除され、バランスシートの縮小には柔軟に対応する考えを示した。
FOMCの声明はこちらの記事をご覧ください

  野村証券投資情報部の小高貴久エクイティ・マーケット・ストラテジストは、「FOMCが声明で『漸進的利上げ』の文言を削除したのは想定外で大きなサプライズ。米金利低下につながり株価に追い風となっている」との見方を示した。

  米国株の大幅高の流れを引き継ぐ形で日経平均は取引開始早々に前日比312円(1.5%)高まで上げた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦誠一投資ストラテジストは、FOMCの利上げ停止に加えて「バランスシートの縮小も市場の想定より早めに終わるとみられ、株安につながる悪材料が当面ないことが確認できた。昨年末の株価急落による逆資産効果で景気が受けていた悪影響もなくなる」とみる。

  ただ、為替市場でドル・円相場が1ドル=108円70銭まで円高・ドル安に振れたことなどが上値を抑え、日経平均の上昇率は0.6%まで縮小する場面があった。岡三証券投資戦略部の小川佳紀シニアストラテジストは、米金利低下で日米金利差が縮小して円高基調となりやすく、「企業が想定する来期の為替レートが保守的になり、業績計画が市場の期待より弱くなる懸念が出てくる」と話していた。

31日は反発、9日以来の上昇率
  • 東証1部33業種は電機、非鉄金属、鉄鋼、鉱業、石油・石炭製品などが上昇率上位
  • 利益計画を下方修正した東京電力ホールディングスなどの電気・ガス、大幅続落した大日本住友製薬などの医薬品は下落
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