コンテンツにスキップする

米国株が大幅高、ハト派のFOMC決定で買い

更新日時
  • 将来の金利変更の判断においては「辛抱強くなる」-FOMC声明
  • 10年債利回り2.68%に低下、NY原油は11月以来の高値
Trading On The Floor Of The NYSE As Fed Releases Rate Decision
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Trading On The Floor Of The NYSE As Fed Releases Rate Decision
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

30日の米株式相場は大幅高。米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策声明でハト派色を鮮明にしたことが材料となった。米国債は短期物が大幅上昇した。

  • 米国株は大幅高、ハト派のFOMC声明受け上昇が加速
  • 米国債は短期物が大幅高、10年債利回り2.68%に低下
  • NY原油は11月以来の高値、サウジの対米原油輸出が急減
  • NY金先物は横ばい、FOMCと米中貿易協議を待つ中

  S&P500種株価指数は8週間ぶり高値を回復し、ダウ工業株30種平均は400ドル余り上昇。FOMCが将来の金利変更の判断においては「辛抱強くなる」と表明し、バランスシートの縮小について柔軟に対応する考えを示唆したことで、株は一段高となった。この日は朝方から、前日のアップル決算を好感してハイテク株が買われたほか、ボーイングが工業株の上げをけん引していた。

  S&P500種は前日比1.6%高の2681.05。ダウ平均は434.90ドル(1.8%)上げて25014.86ドル。ナスダック総合指数は2.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.68%。

  ニューヨーク原油先物は続伸。サウジの対米原油輸出が先週半減したことに反応した。これは主要産油国が減産計画を実行に移していることを示す兆候となる。米原油在庫がアナリストの予想ほど増加しなかったことを示すエネルギー情報局(EIA)統計も材料視された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は92セント(1.7%)高の1バレル=54.23ドルと、11月21日以来の高値で終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は33セント高の61.65ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は横ばい。米金融政策の今後に関する手掛かりや、米中貿易協議の結果が出るのを待つ展開だった。米政府機関の一部閉鎖の影響で一部経済指標の発表が遅れていることや、英国の欧州連合(EU)離脱合意を巡る協議も、市場の不透明性を強めている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.1%未満上昇し、1オンス=1315.50ドルで終了。

Stocks jumped after the Federal Reserve released its most recent statement

  FOMC声明がハト派的だったことで、景気拡大の勢いの弱まりを経済指標が示す中でも当局が計画通り利上げを続けるのではとの懸念が後退した。さらに、好決算が幾つか発表されたことが安心感を強めた。

  ドイツ銀行の米国担当エコノミスト、ブレット・ライアン氏は、米金融当局は「少し様子見することになりそうだ」と語った。

  FOMCの声明では、金利を「漸進的にさらに幾分か引き上げること」が必要になる公算が大きいという前回の文言が削除された。米国債市場では5年債と30年債の利回り差などがFOMC声明発表後に大きく拡大、イールドカーブがスティープ化した。

原題:U.S. Stocks Soar, Dollar Sinks After Fed Decision: Markets Wrap(抜粋)
USTs Bull Steepen; Patient Fed Signals Balance-Sheet Flexibility
Crude Vaults to Yearly High as Saudi Shipments to U.S. Dwindle
Gold Little Changed as Traders Await Fed, U.S.-China Meeting

(第6段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE