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FOMCの注目点:パウエル議長、利上げへの辛抱強さ強調か

  • パウエル議長は今回を皮切りに全てのFOMC後に記者会見へ
  • 金利政策の新局面入りで政策意図伝達の困難さ増す-スタンリー氏

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は29、30両日の連邦公開市場委員会(FOMC)を皮切りに、金融政策を決める年8回の全てのFOMC後に記者会見に臨む。

  今回議長が強調するのは、利上げに辛抱強くいられるというメッセージとなりそうだ。昨年12月19日の前回の会見では、うまく伝わらなかったテーマだ。

  FOMCはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを2.25-2.5%に据え置くと広く予想されている。米東部時間午後2時(日本時間31日午前4時)の声明発表後、2時半から議長の記者会見が始まる。

Fed Chair Jerome Powell Speaks At Economic Club Of Washington Event

パウエルFRB議長

Photographer: Al Drago/Bloomberg

  バーナンキ元議長が約8年前にスタートさせたFOMC後の記者会見について、当局者は金融政策運営に関する一般の理解を深めるのに寄与してきたと認識している。一方、会見の機会がこれまでの2倍に増えることで、発言ミスの可能性も増すことになる。

  昨年12月の場合、当局による「幾分かのさらなる漸進的」利上げの方針を市場が織り込んだことで、パウエル議長の会見後の数日間で米株価は1年8カ月ぶりの安値を付けた。トランプ大統領がパウエル議長解任の可能性を側近と話し合ったとするブルームバーグ・ニュースの報道も市場をさらに圧迫した。

Forward Guidance

FOMC statement has called for `some further gradual' hikes--will that change today?

Bloomberg News survey of economists

Survey conducted Jan. 23-24 ahead of the Jan. 29-30 Fed meeting.

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は、「コミュニケーション面で難しい局面に入りつつある。FOMCが2会合ごとに利上げしていた段階では容易だったが、それが一段落して、当局はデータ次第とする姿勢を押し出している。2019年には、コミュニケーションが一段と複雑化する」との見方を示した。

  FOMCは30日までの会合で、5週間続いた一部政府機関閉鎖を受けた経済成長へのリスクをじっくり分析する必要がある。さらに、経済動向を監視するに当たっては、政府機関閉鎖に伴う幾つかの重要指標の発表の遅れの問題もある。また15年12月以降の現行の利上げ局面で、計9回に上る利上げの累積的な影響のほか、世界的な成長鈍化や金融市場で高まったボラティリティー(変動性)などについても熟考が求められる。

原題:Powell to Stress Fed Patience on Rate Hikes: Decision Day Guide(抜粋)

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